学校心理士とは? 役割と目指すきっかけ
学校心理士とは
学校等をフィールドとした「心理教育的援助サービス」の専門家です。
学校生活におけるさまざまな問題について,アセスメント・コンサルテーション・カウンセリングなどを通して,子ども自身,子どもを取り巻く保護者や教師,学校に対して,「学校心理学」の専門的知識と技能をもって,心理教育的援助サービスを行うことのできる方に対して,一般社団法人学校心理士認定運営機構が認定する資格です。
今回は、学校心理士を目指すきっかけと
役割について解説していきます
【参考文献】
🍀学校心理士の役割
学校心理士は、学校での諸問題(不登校・いじめ・非行など)の予防や改善に向けて、専門的な知識を持って、児童生徒の自助資源、学校や地域の援助資源を最大限に活用できるように心理的援助サービスを行う役割があります。
① 心理教育アセスメント
子どもの問題状況に関わる情報を収集
(行動観察・心理検査・聴き取り等)
した上で心理教育的なアセスメントを行い
教育的な支援や教育計画の立案や修正などを行います。
② 子どもへのカウンセリング
個別や集団への働きかけを通して、問題の予防・早期発見・問題解決などの援助を行います。
③ 教師・保護者へのコンサルテーション
子どもの問題を解決するために、子どものヘルパー(保護者・担任・コーディネーター・養護教諭など)へのコンサルテーションを行う。
④ 学校組織へのコンサルテーション
学校全体として対処していく方法を模索する
例えば、
教室以外に通える場の設定や
カウンセラーの配置など
どの子にとっても利点のある対応で
実現可能なことについて検討する。
3段階の心理教育的援助サービス
心理的援助サービスには、以下の3段階があります。
一次的援助サービス
全ての子を対象に行う発達促進的な援助サービスです。
発達促進的援助とは、
子どもが発達する人間として、
また学校生活を送る児童生徒として、
課題に取り組むための力(学習・対人・生活スキルなど)
を高めることを言います
多くの子が共通して持つ課題に対して
事前に準備的な援助を行うことを目指します
例えば、
学校生活を楽しく過ごすためのオリエンテーションや
困った時には、どのような行動ができるか
ストレスを溜め込まないためには、どんなことができるか
など、問題が顕在化する前の予防的な援助サービスのことを言います。
二次的援助サービス
登校しぶり、学習意欲の低下、学級での孤立など、
今後大きな課題になりそうな前兆がある問題や、
転校などで不適応を起こす可能性が比較的高い子などに対する
援助サービスのことを言います。
例えば、
子どもへのカウンセリングや
担任や保護者へのコンサルテーションなど
個別に予防的な援助を行うことです
SOSチェックリストやQUなどを活用して、
子どもの苦戦に早期に気づき
早期に対応することが重要な役割です
三次的援助サービス
不登校やいじめ、非行、発達障害による困り感など、特別な援助を個別に提供する必要のある特定の子どもへの援助サービスです。
丁寧なアセスメントを行い、
子どもに関わるヘルパーで援助チームをくみ、
個別の教育支援計画や個別の指導計画を作成したり、
環境設定やカウンセリングなどを通して
問題状況の解決・改善に努めます。
学校心理士を目指そうと思ったきっかけ
私は現在、特別支援学校に勤めながら、特別支援学校のセンター的機能の一つとして、地域の小中高校へ巡回相談(児童生徒の行動を観察したり、心理検査を実施したり、保護者や担任へのフィードバックを行う)の担当をしています。
心理検査の際、特に資格が必要ないものもありますが、
WISCーⅤなど、心理に関する資格を有している必要がある検査もあります。
私は、まだ資格を取得していないので
現在進行形で「特別支援教育士」の資格取得を目指しているのですが、
それと並行して、心理の勉強をしながら資格も取得したいと思い、「学校心理士」の資格取得を目指すことにしました。
「公認心理士」の資格を取得したかったのですが、
5年間の特例措置が終了し、学校教員の経験では取得ができなくなってしまいました。(大学・大学院で心理に関する単位を取得する必要がある)
時間とお金がかかりますが、
必要な自分への投資として
惜しまず自分の可能性を信じて、自分の夢に向かって邁進していこうと思います✨
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます。
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少しでも『学校心理士』について興味を深めていただき、少しでも参考になれば嬉しいです🌈
今後もできる限り有益な記事を書いていきますので、よろしくお願いします✨
【参考文献】
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