「神は細部に宿る」という話【こだわりについて】
この言葉は「ドイツ生まれの建築家」である「ミース・ファンデルローエ」の言葉である。代表作の「バルセロナ・チェア」はバルセロナ万博のドイツ館にて、時の国王アルフォンソ13世を迎えるためにデザインされた。
今回のnoteでは個人的に、この「神は細部に宿る」という言葉について考えを深めてみたいと思う。
モノ・コトの価値とは「こだわり」
いずれの技術も「発達→模倣」というサイクルが回っていくことにより、専門家からより一般向けに技術が簡単に模倣されるようになっていく。これは至極当然のことで、技術や科学の発達は人類の発達に必要であり、セットでその「簡略化」と「流布」も必要不可欠だ。
しかし、その「簡略化」したり「流布」が簡単にできないのが「こだわり」の部分である。
例えば「スイス時計」である。戦後の日本や中国・アメリカが技術的にも模倣し、時計産業を盛り上げていった。日本のメーカーであれば「セイコー(SEIKO)」や「シチズン(CITIZEN)」などが挙げられる。
しかし、圧倒的に強いのが「スイス時計」である「ロレックス」「オメガ」「タグ・ホイヤー」・・・これらランキング上位を席巻する時計メーカーはスイスのメーカーであり、買った時より値段が逆に上がるような現象すら起きている。
これはスイスの時計産業が紡いできた「こだわり(繊細な装飾をあしらったエレガントなデザイン)」と、それに伴った技術力が世界から評価され、讃えられている証であり、これこそ「神は細部に宿る」の分かりやすい例の1つだと私は考えている。
価値を作る→簡単に真似できない差別化
スイス時計の例からもわかる通り、簡単に真似できないことは「ブレない価値を作る」ことに繋がるのだと思う。そしてその簡単に真似できないということを実現するためには「細部へのこだわり」が必要になってくる。
なんでもない仕事の1シーンでも「こだわり」を持って真摯に取り組んでいれば、誰かに評価してもらうことができるのではないかと思う。
以上、今回は「神は細部に宿る」というお話でした。
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