#11 地元をひとり歩く(津田沼/千葉)|写真とひとり散歩
所用で実家に帰った。
といっても、自分は東京在住、実家は千葉のため、比較的頻繁に顔を出している。
いつもはバスで駅まで出るのだが、今回は天気も良かったので、散歩をしながら帰ることにした。
本日のお供は、PENTAX KFだ。
津田沼って沼?
自分の実家の最寄駅は、津田沼というところだ。
都内近郊に住んでいる方は、総武線各駅や快速の終点駅としても見覚えがあるかもしれない。
知らない人からは、津田沼という沼でもあるのかと思われがちだが、近隣の谷津、久々田、鷺沼から1文字ずつ取ってつけられた地名だ。
かつては、マルイやパルコもあり、都内に出なくても流行りの服を買うことができたが、今年の9月29日にイトーヨーカドーが閉店し、いよいよ北口駅周辺にはイオンとファストリが経営するミーナくらいしか無くなった。
1970年代には、イトーヨーカドー、パルコ、ダイエー、高島屋、マルイ、長崎屋、西友があり、多数の店舗がひしめきあう様は津田沼戦争といわれていたらしい。
実家から散歩開始
さて、津田沼について話をしてみたが、実家は津田沼駅から早歩きで40分、普通に歩くと1時間ほどだ。
もはや、最寄駅と言えるのかは怪しささえある。
この日は10年ぶりくらいに通る道を進んでみようと思った。
学生時代は、自転車があったので津田沼駅までバスを使わずに行くことが多かった。
そのため、近所の裏道をよく使っていたのだ。
昔よく通った道は、記憶と違っているところがあまりなかった。
自転車で通ると、必ずタイヤを取られて転びそうになる砂利道も健在だ。
多少舗装されたような感じはあるが、多分いまだにここは、自転車にとって魔の道だろう。
森林公園を通る
いつもなら、そのままバス通りに出るのだが、今回は寄り道をすることが、ある意味目的なので、森林公園を抜けていくことにした。
都心だと、少し広い公園はあまりに人が多すぎる。
普段、都心に住んでいる自分にとっては、地元を歩くだけでだいぶリフレッシュになったような気がした。
この森林公園には、野鳥が集まる池があるのだが、しばらく前に外来種を駆除するために池の水を抜いたらしい。
そうすると、鳥たちの餌となる小魚もいなくなってしまったのか、野鳥の姿が見えなくなった時期があったのだとか。
しかし、その後、また池が安定してくると野鳥が戻り始めたようで、このときも野鳥カメラマンがカメラを構えていた。
カメラマンの皆さんのレンズの先を見てみると、なんとカワセミがいた。
自分は望遠レンズを持っておらず、なんなら35mmマクロという装備。
目は良いので、目視では確認できるのだが…とりあえず撮ってみる。
ここが、今後も生き物たちが安心して過ごせる場所であってほしいと願うばかりだ。
裏道を進む
さて、森林公園を楽しんだ後は、自分にとっての裏道を進む。
この場所は、何回か通ったはずだが、思いがけない出会いがあった。
そう、廃車だ。
この車の年式から考えると、多分ずっとここにあるのだろう。
だが、本当に初めて気がついた。
この道を通る時は、大体友達と一緒で、少しふざけて笑いながら自転車で進んでいた。
だから、もちろん道は大雑把にはわかるが、記憶を掘り起こすと、道の様相ではなく友達の笑顔や声を思い出す。
今は、その道をカメラと一緒にじっくり歩いている。
10年後の自分は、どんな光景を見ているのだろうか。
津田沼エリアへ
森林公園と裏道を抜けると、あとはまっすぐ進むだけだ。
花を見ながら帰路につく
この日は、何やら公園で肉フェスのようなものが開催されていたらしく、とても賑わっていた。
だが、都内のフェスに慣れきってしまっている自分はパス。
近くに咲いている花を愛でることにしt。
この最近よく見る花、調べてみると「ランタナ」という植物らしい。
南アフリカ原産の植物で、繁殖力が高いため、植えてはいけない植物ともいわれているようだ。
ちなみに、ミントも植えてはいけない植物の代表格で、爆速で繁殖する。
ミントテロという言葉もあるくらい、かなり深刻らしい。
話を戻すが、ランタナは繁殖力が高いだけではなく、毒があるとのこと。
食べると中毒症状を起こすほか、葉に触れると肌の弱い人は皮膚炎を起こす可能性もある。
注意が必要だ。
そうこうしているうちに駅に着いた。
たまには、生まれ育ち、見知った土地をじっくりと歩いてみるのも悪くないと思った。
📷PENTAX KF