20241102「アートン」

見るだけでも
それが何かわからなくとも
何かを得ていて
少しだけ
わたしのどこかに蓄積している
どういう意味なのかは
棚に上げながら
形や素材
意味の関係性を
自分なりに解き
勝手な解釈で
そういう事もあるだろうと
納得はしてないが
そのわだかまりまでも引き受けて
継ぎ接ぎのそれらを
抽象している

構成させる関係を紡ぎ
再度網目を這わせ
その先へと誘われる
どこまでその示唆を案じ
繋がりの後先を想像できるのか
わたしのどこかが呼応して
深掘りながら
また日常へと戻る
出来合いの事柄までも
違う風景であるのならば
再構築の気づきで
過去からと
これからの出来事を
別の角度で示すこともあるだろう
関連した項目の隙間
彷徨うように流れている

何が美しいのかは
どうでもいいが
わたしを変容させるのは
きっとあなたの存在
誰もがそれを持っているから
ばらばらの角度で
世界を見ている
見られているのは
一体どっちなのか
お互いの瞬きで
一瞬だとしても
合わせたのは確かなこと
それも次の瞬間には
離れつつ受け持っている
連関の彼方では
今を彷彿として前後を受けている