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20240727「盛夏の頃に」

今日は何をしているか
何もしていない
休みの日にしてもいいのに
せっせと拵える
何しないと思っていても
別の件で
また怠惰
暑いからって
それを理由に
横になりつつ
空っぽまで
明け渡して
後はそもそもを
任せておこう
しばらくすれば
また始まって
それなりに的を得ている

時間割を引いて
ある程度融通を効かして
夏を供にする
もうすぐ8月だというのに
海か山か
あるいは海外か
近場でもいいし
花火もあって
冷たいものを探している
熱々のボンネットで目玉焼き
転げるくらいに雨も降って
また寝転んでるのだろうけれど
約束の時間はとうに過ぎている
蟬の声を聞きつつ
素麺をつるっと喉越し
はたまたアイスコーヒーに
西瓜を割って種を飛ばす

そんな日常でも
忙しなく転ぶ
それぞれの夏をもって
浴衣下駄で夜市に行こう
提灯ふらり
屋台を漫ろ
甘ったるいのや
香ばしいものが
くすぐって
いつかの風景でも重なって
ゆらり夏夜を通って行く
団扇片手
そんな時もあっていい
移動しつつ
どこかにあって
チャンネル廻し
それぞれの場面を過ごして行く

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