
Photo by
kouheiwata
20241204「小数点と多数点」
毎日を過ごし
過ぎているままに
遠退きながら
進んでいる
止まれない信号の前
シグナルの汽笛
当然のように
生きながら
もう消滅のどこか
繰り返しの
繰り返せない物ごとの
どれを選んでも
正解だと誰かが言う
はてここはどこなのか
あなたは知ってるだろうか
取りも直さず
スライドしつつ
斜めの方向へと
場違いな噂の伝言
遠くの方へ投げて
またこちらに戻って来るのは
知らないことの果てまでも
ゆらゆらしつつ
足元を確かめている
繋がらない連絡を
一旦置いて
別のことをしながら
これでもないそれでもないと
そのこと自体を見つめている
漸く醒めつつ眠りの準備
どこそこへ拡げ
集約する結晶の抽象
遍く展開を見つめながら
どれもが美しいと
その概念さへ
言祝ぐ懺悔を空回りしながら
領域を誘っている
数を数え
離れたことと近づくこと
曖昧の範疇を濁し
枯れつつある新芽の途中
移行しながらぼんやりを含み
錆の滲みを寂しさとして
よくある話しを聞いておこう
言う前に聞きながら次へと進んでいる
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