20250108「雷鳴の合図」
光ってすぐに落ちて
共鳴する地鳴りまでも
振動で揺れている
寒かろうに
各々がうろつき出し
方々へと取り組みを始める
昨日の続きをして
また新しい物ごとを企て
夕闇まで働いて
帰路に着くのは
いつなのだろう
終わらない毎日を焼べて
一枚一枚を燃焼させている
その都度一瞬を閉じて
次の段階へと知らせを受け取る
雷鳴の合図で
それぞれが粟立ち
竦んでじっとして
もういいかいと聞いてみて
まあだだよと誰かが小声で伝える
届かないものとそうでないものの合間に
微かな面影やたわいない小噺で
ひそひそとけらけらと
界隈を引き連れ
移項する時に
零れてしまうそれらのもの
滴ってからのからからで
涙も出ないはずだが
居ても立っても居られない
瞬間までに襟を正す
横割れを閉じて
縦線の刻刻を降ろし
与えられる契機の印
それらの値を調整しながら
何事もなかったように
平静を醸し
抱えきれない剥離を一枚落とす
微かな音だが
聞こえると感づいて
その高速で遅い間合いを縫って
映される像を身体へ送り
今のことを憶えておこう
醒めやらぬ寝言を言いながら
うつら惚けつつ電撃に打たれ
痺れの鈍さでわたしたちを抑えている
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