20250204「コヒーレンス」

心拍数を上げ
次から次へと働かせ
血流を回し
それぞれを熟す
速度を上げて
秒を切る
瞬間の鈍さで
溶け込んでは
気にしないくらいに
もう済んでいる
アクセルの加減で
音が鳴っている
気にしていないものまでも
見えて来たら
わたしを通している

疲れたらもう一度寝ている
目覚めているのか
眠っているのか
わからないくらいに
忙しくはないのだけれど
あれこれのことなど
侮るまでもそうには至らない
細胞を活性化し
それぞれを考慮して
与えられたものだと思って
受け取りつつ
解放するだろう
酩酊並の愚鈍であっても
するすると流れ
もう既に終わっている

それぞれの働きで
身体を投げては
かろうじて繋ぎ
捩れの角度で
転位しているが
勝手な解釈で
強張った手足を摩る
喉を潤し
怠慢な天気であっても
これらの事態を回収し
再度解放へと導くのだろう
わらわらと笑らかに
何度も涙を拭い
水辺へと赴く
静かに鳴って蓋をしている