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20241108「狼煙の準備」

木片を転がし
または積んで
また壊す
バランスよくしても
高くなるうちに
更に難航してくるが
どこまででもとは行けないから
降ってくる雨霰を
何とか躱し
ばらばらになったそれらを
もう一度集めることになる
打つけた面や
傷つき割れたものもあれば
そっと手を触れて
施しを与える
既に解散してはいるのだが

どこからともなく
そこへ集い
或いは散会したばかりという時に
さよならさえ言えないまま
そこに居るのは
落ち着きなく
しどろもどろの
零れた言い訳を
もう一度ばらして
次の所へと進んでいる
方角は問わないが
風見を見つつ
肌感の誘いで
ふらっと傾き
その重心を前のめりに進む
あなただけいないとしても

雲をちぎって
再度集合しながら
冷たい朝を過ごし
火を焚いて
燃やすだけ焼べて
煤を払い
咳き込んだあらましを
どこかの風へと吹いて
狼煙の準備をしている
どこへ行こうと構わないのなら
どこどこを探しながら
わたしを選んで
細かい所から
大雑把になるまで
再集合として
円環の縁を歩いてもいいだろう

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snufkinsmile
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