20241019「さっきのこと」
ついさっきのことも忘れ
昨日のことなら
なおさらで
そんなこと憶えてないのに
当たり前のように過ごしている
目の前の出来事が
すぐに過ぎ去っているから
わたしもそれに乗っかって
向かおう
新しい時間を待ちつつも
追いつけないくらいに
もう進む
現前の手前で待っているとしても
流れるままに
ここにいる
それもまたずれている
よくわからないことだらけだが
それが世界ということだろう
全部の一部がそれぞれに在って
変化の途中で息継ぎをしている
呼吸の前進
歩みの遅延
計算の誤謬
操りきれない冷たさと暖かさ
今の今に戻っては
向こうへと繰り出している
前方近くそして遠くへ
振り返りつつその幅を拡げ
のっそりした連続の不連続
細切れの一瞬を繋いで
わたしたちの間合いで
これまでもざわめいている
いつもの目線で配り
大抵は見えていないが
それらを知っている
気づけないふりしても
きっとどこかに落ち着くのだろう
それでも嫌いやの態度で
その甲冑の準備をするのは
誰が決定権を得ているのか
然もなくば当然の失墜
重力の仕業
記憶のためらい
音の微細さで
届く知らせは
もう開かれているから
よくよく考えているがいい
大抵は既に気づいているだろうから
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