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20241118「複数の呼吸」

ひとつの場面から
別の場面へ
そこに居て
もうそこには居ない
確かにそこで見ていて
眺めてはいるけれど
どれもが零れて
ある一定のつまらなさと
ふと思った瞬間を
いつの間にか憶えている
気にもしないのに
残ってしまうものは
きっと大事なことなのだろう
どれどれを捨てながら
もう一度生きている

大方のことが要らないのだけれども
その中でのひとつは
大切にしたいもので
それがそうとは
思ってもいないが
残ってしまうのは
それが必要なのだろう
選択をするわけでもなく
要らないと言っても
必要だったり
忘れた多くのことを再帰したり
転送の送りを棚に上げて
余裕を持って
その時を過ごす
関係性の糸をそっと引く

結んで開いて
開放した空間に
投げられさせて
拘束の身体を預けては
その充足を更に感じ
委ねつつ広さを伸ばしている
どれもが鷹揚
掴みどころもないが
その一瞬を眼差している
大気の中を巡り
どこに行っても
そこがわたしの居場所
身体の強張りを解いて
高遠に解いておこう
しばらくすればその呼吸を戻す

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snufkinsmile
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