20240728「今日の住処」
今日はどこへ住もうかと
住処を探す
どこへでも行っていいのだと
許したら
はてそれはどこなのか
今居る所から
できるだけ遠くへ
そして誰も知らない
言葉もわからない
そんな所でも
生きていけるのなら
どこまでも行こう
そうは言っても現実はと
そう思っているかもしれない
行けなくとも限らない
どこへでも行ったらいい
それからが本番だと思っておこう
すぐに慣れるかもしれない
結構大変なようで
それでいていつもどうり
いつものように
そして少しそわそわして
食糧を調達する
どんな味なのかはわからないし
料金が法外に高いかもしれない
それでも毎日のことだから
やがて慣れてくる
気候の変化や言葉の切れ端
同じような空気を吸って
何かを吐き出し
循環に揉まれる
充分に熟れるくらいに
平然と不思議なように
暮らしを続ける
獲得するのは何なんだろう
誰彼と話し
または塞いで自分を練る
近くのもの遠くのもの
引き寄せつつ放し
構成を換えながら
逐次応答
瑣末なことでも
ややもすると大事になる
自分を落とすくらいに
引き延ばしそして
露わになる様子を
そのままに通す
変換しながら
流暢ではない片言をぽつり呟く
細切れのささやき
聞こえない声の音階
拾いつつ驚いて違う自分になっている
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