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日記を半年書き続けたことでの変化や感じたこと

一日の終わりが迫っている夜。
お気に入りのRollbahnの手帳にペンを走らせる。
喧騒にあふれる日々の中で、自分自身と向き合う特別な時間……。



僕は一昨年の9月から、日々の生活で起こったことや感じたことを箇条書きの形式で書き留めている。

それが昨年の9月からは、しっかりと文章の形式で書くように変わった。
いわゆる「日記」として書き留めるようになった。
(文字数としては100~200字程度)

その日記を書き始めていつの間にか半年が経つ。
いつの間にか、と思うくらい今では習慣となっている。
そして、今の自分にとってなくてはならないものとなっている。

日記はこんな感じで書いています

年始に古賀史健さんの『さみしい夜にはペンを持て』を読んだ。
これは日記を書くことが与えてくれるものについて物語の形式で書かれているものだ。
すでに日記を書き始めた僕にとっても、とても響くものがあり日記について改めて考えるきっかけにもなった。

そして、ふと思ったこと。

日記が僕に与えてくれるものはなんだろう?

そこで、当記事では振り返りの意味も込めて、僕が日記を半年書き続けたことでの変化や感じたことを書いてみた。


1.以前よりも書く時に文章が出てくるようになった

僕が日記を書く時のルールが、書く前にあまり悩まないようにすること。
書く時間は10分前後とあまり長時間にならないようにしている。
テーマは自由で、その日に起こったこと、世の中の出来事で感じたことなどなんでもいいことにしている。
最初の頃は文章がすぐに出てこなかったり、文章の流れもバラバラだったが、一連の流れになってくるようになった。
日記を書く前から読書の感想やライターの案件など、書くことはすでに日常化していたが、日記を書く習慣がついてからは書く時の瞬発力が上がったと感じている。
また、日記では様々な言葉を使ってとにかく自由に書いていることもあり、色んな文章表現が以前より頭に浮かんでくるようになった感じがする。

2.何気ない日常の中でも感じたことはたくさんある

一年365日の中では、特に何もなかったという日は必ずある。
職場と家を往復しただけの日や、外から一歩も出なかった日だってあるだろう。
しかし、そんな何気ない日常の中でも一日の中で感じたことは必ずある。それを日記を書いていて気付いた。
同じものを見ても、同じ出来事があっても、感じ方は時を経つと変わってくる。なんでもないような日々は、実は特別な一日の集合体なのかもしれない。そう思うと、何気ない一日がなんだか愛おしくなった。

3.書くことがさらに楽しくなった

日記を書くことが習慣化になると、書くことが飽きるどころかむしろさらに楽しくなった。今では、書かないと身体がうずうずしてしまうくらいだ。
日記によって書きたい気持ちが高まってきたことで、書く範囲も広がっている。行ったカフェやイベントのこと、小説、詩など。とにかく気になったことがあれば何でも書くようになった。

4.自分自身を客観的に見れるようになった

自分が普段感じていることが言語化されることで、自分自身を客観的に見れるようになった気がする。
好きなこと、嫌いなことなど、やりたいことなどを心の中で留めずに見えるようにすることで、実際に行動にも移せるようになったと思う。
また、書くことは心の中に溜まっているモヤモヤを手放してくれる。それにより、身体も心も軽くなったような感じがしている。

5.書いたものが自分自身を助けてくれることに気づいた

継続していくと、日記は書くものに加えて読むものにも変わっていく。
日記を読み返しながら、懐かしく思うとともに、自分が書いた言葉によって自分自身を励ましてくれたり、新たなアイディアが浮かんだりもした。
また、内容関係なく、「こんなに書いたんだ」「継続できているんだ」といったその事実だけでも自分自身に自信をもたらしてくれた。

日記を書く習慣を身につけたいあなたに紹介したい2冊の本

いざ日記を書こうと思っても、最初はどのように書いたらいいのかわからずペンが止まってしまったり、次第にモチベーションが下がってくることもあるかもしれない。

そういった時に、日記を書く習慣を身につける手助けとなってくれるだろう本を最後に紹介したい。

この2冊は、書く習慣が身につき、書くことがさらに好きになった僕が、大きな影響を受けた本でもある。

1.『書く習慣 〜自分と人生が変わるいちばん大切な文章力〜』(著:いしかわゆき)

文章に関する本で1番響いた本。
書く習慣を身につけるために大事なこと、書くことが与えてくれるものについて、著者自らの経験を通じて書かれている。

書くことで大事なことは、文章の上手い下手ではなく、書くのが好きになること、楽しめること。ルールにとらわれ過ぎないほうが、自分らしい「感情」が込められているし、発信することによって何かが変わるかもしれない。
また、その瞬間に書いたことが自分を助けるかもしれない。未来を切り拓くきっかけになるかもしれない。だから書かないほどもったいないことはない。
本作を読んで肩の力が抜けたような感じがして、書くことのハードルが下がっただけでなく、書くことの素晴らしさを学んだ。

堅苦しさは全くなく、読み返す時のストレスがないのもポイント。


2.『さみしい夜にはペンを持て』(著:古賀史健)

冒頭でも触れた本書は、日記を書くことの真髄が詰まっている1冊だ。
本書の特徴の1つに、小説のような物語形式で進んでいく点が挙げられる。

中学三年生のタコジローくんは、クラスメイトにからかわれていた。ある日、学校に行きたくないと向かった先の公園でヤドカリおじさんと出会う。そこでタコジローくんはある教えを受けることに……。

情報にあふれた世の中で大事なことは、自分で考えること。そして、自分自身を知ること。日記を通じて日々感じたことを書き留めることは、自分で考えたり自分自身を知ることの手助けをしてくれることが本作からわかった。
また、表現力を色鉛筆の本数で表すなど、書き方の例えがすごくわかりやすくてスッと頭の中に入ってくるし、物語もシンプルな構成ながら感情移入させられる。

中高生向けとあるけど、大人が読んでも響くものがあるだろう。

書いて、紡いで、言葉を積み重ねる

僕は言葉に触れるのが好きだ。
そして、できれば素敵な言葉に触れたいと思っている。

日記を書き始めてから、読書を通じて誰かの言葉に触れるだけでなく、自分自身で言葉を紡いでいくことも大事だと感じるようになった。
その自分自身で紡ぐ言葉は、どんな言葉であれ自分だからこそ生み出せるもの。

書くことに関しては、どうしても「相手の目線」を意識してしまい、相手のためにならなければ書かなくてもいいのでは?となりがちだった。
特に僕の場合、SNSではどうしてもそうなってしまう傾向がある。

でも、自分のために書いていい。

それを日記を継続していく中で改めて感じた。

一日の中で感じていることはたくさんある。
書き留めておくことで、自分の本当の考えが徐々に浮き彫りになっていく。
以前よりも見える景色がクリアになったような気さえある。

書いた言葉は、明日への架け橋となってくれる。
何が起こるかわからない未来への助け舟となってくれる。

これからも書いて、書いて、紡いで。
言葉を積み重ねる日々は続く。

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