![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/104122494/rectangle_large_type_2_dea4b31b03e016659ac90ebddb53ed10.png?width=1200)
2023年4月に読んだ本【読書日記】
こんにちは😌
2023年4月は15冊の本を読みました。
内訳は、
小説12冊
エッセイ1冊
ビジネス・自己啓発本2冊
今回は、2023年4月に僕が読んだ小説、エッセイなど13冊をまとめた記事です。
各作品で、印象に残ったフレーズを載せました。
あなたにとって響くフレーズがあるかもしれません。
1.『食堂かたつむり』(著:小川糸)
『食堂かたつむり』/小川糸
— シン@読書垢 (@snnskbook) April 1, 2023
お客様は一日一組だけの食堂が物語の舞台。
僕たちは大地の恵みによって生かされている。そのことに感謝しようと思った。何気なく行っている食べるという行為を大切にしよう。
何があっても、かたつむりのように少しずつ前に進んでいけばいい、そう力強く教えられた。#読了 pic.twitter.com/wvwpTm3mHO
料理は、自分以外の誰かが心を込めて作ってくれるから心と体の栄養になるのだ。
2.『成瀬は天下を取りにいく』(著:宮島未奈)
『成瀬は天下を取りにいく』/宮島未奈
— シン@読書垢 (@snnskbook) April 2, 2023
二百歳まで生きる、テレビに毎日映る、M-1に出場するなど明らかに異彩を放つ主人公・成瀬あかり。
これほど疾走感と爽快感溢れる主人公は記憶にないかも。様々なことに取り組み、ブレない彼女はカッコよくて勇ましい。読んでいて元気がみなぎってきました。#読了 pic.twitter.com/1kL376RAF5
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」
「わたしが思うに、これまで二百歳まで生きた人がいないのは、ほとんどの人が二百歳まで生きようと思っていないからだと思うんだ。二百歳まで生きようと思う人が増えれば、そのうち一人ぐらいは二百歳まで生きるかもしれない」
たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいい。花が咲かなかったとしても、挑戦した経験はすべて肥やしになる。
3.『羊と鋼の森』(著:宮下奈都)
Audibleでの再読です。
羊と鋼の森/宮下奈都
— シン@読書垢 (@snnskbook) June 19, 2021
主人公の外村、先輩の板鳥、柳、秋野。それぞれの仕事観や考え方には学ばせられるものがある。全体を通して美しい文が並び、心が清らかになる。そして原民喜の一節は素晴らしい言葉に出会ったと思わずにはいられなかった。#読了 pic.twitter.com/gFdZCxrHij
「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」
「原民喜が、こんな文体に憧れている、と書いているのですが、しびれました。私の理想とする音をそのまま表してくれていると感じました」
4.『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』(著:標野凪)
『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』/標野凪
— シン@読書垢 (@snnskbook) April 6, 2023
今の時代は便利になった分、何かと疲れやすい。「喫茶ドードー」は、そんな疲れを癒してくれる。
何かに縛られたり誰かと比べて焦る時こそ、一度立ち止まって自分をいたわろうと思いました。そろりさんの少し抜けている部分にも親しみがわきます。#読了 pic.twitter.com/vXN2U3Z0x0
「自分を取り繕ったり自慢をするのってパワーがいるんですよ。だからSNSなんかでそのパワーを真っ正面から受け止め続けるのってけっこう疲れるんじゃないかな、って。よそ見しているぐらいがちょうどいいんですよ。ほら、リスみたいにね」
「なくなることを心配していても仕方ない。それよりもいまあるものを生かして、やりたいことを思い描いたほうが、ずっといい。時間の無駄にだってならないんじゃないですか」
5.『コンビニ人間』(著:村田沙耶香)
Audibleでの再読です。
『コンビニ人間』/村田沙耶香
— シン@読書垢 (@snnskbook) April 8, 2023
Audibleでの再読。
コンビニは、今の世の中を写す鏡のようなものでもある。
「異物」は、受け入れたりそのままにするのではなく、排除したがる。生きづらさってそこから発生しているのかな。
強烈な表現力や問いかけに、すごく内容が濃い1冊と改めて感じました。#読了 pic.twitter.com/9wVeNymYr5
「いいですか。ムラのためにならない人間には、プライバシーなんてないんです。皆、いくらだって土足で踏み込んでくるんですよ。結婚して子供を産むか、狩りに行って金を稼いでくるか、どちらかの形でムラに貢献しない人間はね、異端者なんですよ。だからムラの奴等はいくらだって干渉してくる」
6.『しろがねの葉』(著:千早茜)
『しろがねの葉』/千早茜
— シン@読書垢 (@snnskbook) April 10, 2023
戦国末期の石見銀山が舞台の少女ウメによる物語。
叶わぬ望み、愛する人との別れ。もどかしさ、屈辱、悲しみに苛まれながらも運命に抗い続けるウメ。その姿は銀のように輝いて見えた。
儚さや切なさ、緊迫感の連続に一瞬も見逃せなかった。#読了 pic.twitter.com/GaiKYrJcOh
「死にたいと望むことは生きたいと同義なんかもしれん」
7.『夢をかなえるゾウ』(著:水野敬也)
Audibleでの再読です。
『夢をかなえるゾウ』/水野敬也
— シン@読書垢 (@snnskbook) April 14, 2023
Audibleでの再読。
ガネーシャの課題はどれも基本的なことだけど、生きるうえで大切なことだと思う。
そして本作のシリーズは、ガネーシャと主人公の掛け合いが面白いから力を抜いて読める。
僕が大切にしたいのは「毎日、感謝する」
ナレーションも良い✨#読了 pic.twitter.com/OO7RSlhL8c
「自分の中に足りんと感じてることがあって、そこを何かで埋めようとするんやのうて、自分は充分に満たされている、自分は幸せやから、他人の中に足りないことを見つけ、そこに愛を注いでやる。この状態になってこそ、自分が欲しいと思ってた、お金や名声、それらのすべてが自然な形で手に入るんや。だってそやろ?自分らは、お金も、名声も、地位も、名誉も、自分で手に入れる思てるかも分からんけど、ちゃうで。むしろ逆やで。お金は他人がお前にくれるもんやろ。名声は、他人がお前を認めたからくれるもんやろ。全部、他人がお前に与えてくれるもんなんや」
8.『三人屋』(著:原田ひ香)
『三人屋』/原田ひ香
— シン@読書垢 (@snnskbook) April 15, 2023
朝、昼、夜で業態が違う「三人屋」
パンもうどんもご飯も、どれもシンプルなのに極上の美味さを感じさせるようだった。一方で、複雑さを感じさせる商店街の人間関係。その模様は少しドロドロしているのに、不思議と温かさもある。それは商店街の雰囲気を思わせてくれた。#読了 pic.twitter.com/UtO3WoUwlx
朝日は思う。人と言うのは、朝と夜とでこんなに変わるものかと。
いや、一人一人の人間はそう変わっていないのだ。皆、良く知った顔ばかりである。なのに何かが違う。
9.『スター』(著:朝井リョウ)
『スター』/朝井リョウ
— シン@読書垢 (@snnskbook) April 17, 2023
誰もが発信者になれて、見つかり、見つけやすくなった今の時代。その中で自分なりの物差しを持って世の中と向き合うことを、尚吾と絋が持つ様々な葛藤から学んだ。
中盤の浅沼さんの言葉、絋と鐘ヶ江が発した同じ言葉、終盤の登場人物の一言一言に鳥肌が立った。#読了 pic.twitter.com/RKFFzSZh6j
「時代を反映してるかとか、多様性やマイノリティを描けているかとか、そもそもそういう観点でジャッジする気も起きないっていう感じ。ていうか、最新の価値観を反映してるからって映画としてクオリティが高いわけでもないしさ。そもそも、一作で多様性描こうとしてる人多すぎじゃない?多様性って一人でやるもんでも一作でやるもんでもなくてさ、同時代に色んな人がいて色んな作品があること、じゃん。色んな極端が同時にあるっていう状態が"多様性"なわけで、私たちは一つの極端でしかないわけじゃん。そんなの当たり前だったはずなのに、そこがごちゃ混ぜになってる感じない?今って」
「どんな人でも何かを発信できるようになったとして、受信するのはいつでも変わらず人の心なんです。発信が時代と共にどんな風に変わっても、受信はいつでも人の心なんです。心には大きいも小さいもありません。老化に悩む人もヒルドイドを必要とする人もパワハラを心配する人も、みんな、本気で感情を動かしているんです。その本気に向き合うだけの精査は、必要なはずです」
「待つ。ただそれだけのことが、俺たちは、どんどん下手になっている」
「本当は比べられないものを比べ続けてたら、いつか、本当は切り捨てちゃいけないものを切り捨てちゃいそうな気がする」
10.『夢をかなえるゾウ2』(著:水野敬也)
Audibleでの再読です。
『夢をかなえるゾウ2』/水野敬也
— シン@読書垢 (@snnskbook) April 23, 2023
Audibleでの再読。
シリーズの中で1番好きかも。お笑いが舞台なのもあってガネーシャの良さが引き出されていると思う。お金と幸せについて考えさせられる1冊。
本作で大切にしたいガネーシャの教えは、本の良さについて書いてある「図書館に行く」#読了 pic.twitter.com/vqBuLTdZO2
「仕事、お金、人間関係、幸せ……人間の悩みなんちゅうのはいつの時代も同じや。そんで本ちゅうのは、これまで地球で生きてきた何億、何十億ちゅう数の人間の悩みを解決するためにずっと昔から作られてきてんねんで。その『本』でも解決できへん悩みちゅうのは何なん?自分の悩みは地球初の、新種の悩みなん?自分は悩みのガラパゴス諸島なん?」
11.『ランチ酒』(著:原田ひ香)
『ランチ酒』/原田ひ香
— シン@読書垢 (@snnskbook) April 22, 2023
夜から朝までお客様を見守る仕事をしている祥子の楽しみは、仕事後の晩酌「ランチ酒」
次々に登場するメニュー。実際に目の前にあるのがイメージできる表現に食欲と酒欲がそそられた。
人は互いに見守り、見守られる。祥子の食と様々な人の関わりに、僕も元気をもらった。#読了 pic.twitter.com/2afJTy3GaC
花開いている。薄切りの牛肉が丼の上に隙間なく敷き詰められて、薔薇のように花開いている。その上に、がりりと黒コショウがたっぷり。
美しい。こんな美しい丼は初めて見た。
「誰かが歩けば、道の小さな石ころが動く。空気も揺れる。どんなことでも、何も変わらないってことはないのよ」
12.『自望自棄~わたしがこうなった88の理由(わけ)』(著:遠藤麻理)
『自望自棄~わたしがこうなった88の理由(わけ)』/遠藤麻理
— シン@読書垢 (@snnskbook) April 25, 2023
新潟のラジオパーソナリティ遠藤麻理さんのエッセイ。
笑える話や感動する話、思わず目が点になる?恋愛系の話、そして素敵な言葉が詰まっている。失敗してもくよくよしない、なんとかなる!と思わせてくれて元気がわきました。#読了 pic.twitter.com/KcKPLk2FnH
本と男は似ている。一生のものにもなるし、鍋敷きにもなる。
マーリーの法則
一方、自分がしたいことに挑戦した時は、たとえ失敗に終わっても、損をしたとしても、別の何かを手にした実感があるのです。そしてそれは、いつか必ず役に立つものだと確信できます。
ギャンブルもいろいろ
13.『ドミノ』(著:恩田陸)
『ドミノ』/恩田陸
— シン@読書垢 (@snnskbook) April 30, 2023
たまたま同じ時間に東京駅にいた27人と1匹の主人公。目的が異なる彼ら彼女らがドミノ倒しのような展開に。
カオスかつシュール。物騒なことが起きているのに、どこか呑気さがあるのは気のせいではない。一同に介した主人公たちの話の噛み合わなさはとにかく笑えた。#読了 pic.twitter.com/ark47VllQo
人生における偶然は、必然である――。
4月の振り返りと5月以降のことについて
4月に読んだ本の中で印象的な作品は『スター』『成瀬は天下を取りにいく』『ドミノ』の3冊です。
特に『スター』の影響は大きく、情報の発信と受信を改めて考えるきっかけになりました。
5月以降は、読書面では読むきっかけ、読んだ時の自分の感じたことを大切にしたいです。本を手に取る時は何らかのきっかけがあるはず。それを言語化してnoteにも残したいですね。読了本は、感想を書くまで他の方の感想はなるべく見ないようにしたいです。
生活面では、睡眠をしっかり取ることを意識したいです。睡眠は体だけでなく、心に与える影響も大きいなと思いました。最近では夜に目を使わないようにしていて、動画よりもラジオを聴く機会が増えました。
様々なことに感謝することも忘れないように😌