![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73869248/rectangle_large_type_2_4665c92cf6741638df1d64ff53914d42.png?width=1200)
3月の旬の食材と栄養
3月になりました。
3月は冬と春の境目の季節と言われていますね。
私の住む北海道ではまだまだ沢山の雪があり、
春と言われてもピンと来ませんが、
卒業や人事異動等、生活環境が変わる人もいらっしゃるかもしれませんね。
私達の身体は食べたもので出来ています。
いきいきとした春を迎えられるように
バランスの良い食事を摂って身体を整えましょう。
今回は3月の旬の食材とその栄養についてご紹介したいと思います。
【旬の食材を食べるメリット】
旬の食材を食べることには沢山のメリットがあります。
①栄養価が高い状態で食べることができる
→旬の時期に摂れた食材はその食材の栄養価が一番高い
②素材の味を活かして調理ができる
→旬の食材はその食材のもつ最大のおいしさを発揮しています。
素材そのものの旨味も濃いので調理や味付けをシンプルにしても
十分に美味しくいただくことができます。
③安価で新鮮なものを食べることができる
→旬の食材は収穫量が増えるので出回る量も必然的に増えて、
安価で新鮮なものを食べることができます。
④その時期に必要な栄養素が備わっている
→夏の旬の食材は身体を冷やすもの、冬の旬の食材は身体を温めるものなど
その時期に必要な効能を持った食材が旬を迎えていることが多いです。
【3月の旬の食材】
●菜の花
実は菜の花という名前の植物は存在していません。
アブラナ科の食物の蕾や花、茎、葉のことを指します。
アブラナ科の野菜は、青梗菜、キャベツ、小松菜、
ブロッコリー、水菜、カブ等があります。
ビタミンB群、ビタミンC。カルシウム、ミネラル、
カロテン、食物繊維等が豊富で栄養満点です。
また、アブラナ科の野菜はグルコシノレートという成分を含んでいます。
アブラナ科の野菜を切ったり、噛んだり、すりおろしたりすることで
グルコシノレートからイソチオシアネートという成分がつくられます。
このイソチオシアネートはがん予防効果や動脈予防の効果、
血管の老化予防、免疫力を高めるなど
様々な嬉しい効果があり注目されています。
●春キャベツ
春キャベツは冬キャベツに比べて葉が柔らかく、
水分が多くて瑞々しいです。
冬キャベツを選ぶときは葉の巻き方がしっかりして
詰まっているものが良いですが、
春キャベツの場合は葉の巻きがゆるいものを選ぶと良いです。
栄養素としてはビタミンCとビタミンU(キャベジン)が豊富です。
ビタミンUは胃の粘膜の働きを正常に整えたり、
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防にも効果を発揮します。
ビタミンC、U共に水溶性のため、煮汁ごと食べられる料理や
春キャベツの柔らかさを活かして生で食べるのもおすすめです。
●ニラ
ニラは江戸時代に薬草として使われていた歴史があります。
ニンニクと同じアリシンという独特の香り成分を持っています。
アリシンは疲労回復のあるビタミンB1の吸収を助ける働きがあるので
ビタミンB1が豊富な豚肉等と一緒に摂ることで
疲労回復効果が期待できます。
根本の葉の4倍のアリシンが含まれますので捨てずに調理しましょう。
春に獲れるニラは柔らかく葉が薄いのが特徴です。
●アサリ
アサリは鉄分とビタミンB12の働きによって貧血防止効果や、
タウリンによる肝機能の向上、
オルニチンよる疲労回復などが期待できます。
栄養成分が溶け出してしまうので
汁ごと食べられる調理方法がおすすめです。
●クレソン
クレソンは別名オランダガラシとも呼ばれるハーブの一種です。
肉料理に添えられることの多いクレソンですが、
シニグリンという辛み成分が含まれており
消化促進作用や殺菌作用でお肉の消化を促したり
口の中の菌の繁殖を抑えてくれます。
またカロテンも豊富に含まれており、
生活習慣病の予防効果や体内でビタミンAに変換されて
肌や髪の健康を保つ働きがあります。
独特な苦みを活かしてサラダにするのがおすすめです。
【まとめ】
旬の食材を日々の献立に取り入れることで元気に過ごすことができますよ。
コロナ渦でなかなか外出も思うように出来ない中、
食で季節を感じることができるのでおすすめです。