どんな子供にも成長意欲と意志がある。今日も一緒にいられる奇跡。
休日の夜。
リビングで本を読みながら、私は涙が止まらなかった。
子供が不思議そうな顔をしてこちらを見ていた。
私は子供に歯磨きをしながら、本の説明をした。
話ながらも、涙が止まらなくて笑えてきた。
私は、嬉しい事も悲しい事も全て子供と共有したいと思っている。
こどもの成長意欲
会社で募金の呼びかけがあり、初めて知った「こどもホスピス」という存在。
回覧されたチラシから、紹介動画を見て、HPを見て、代表の方が書かれた書籍を読み終わるまで2日位でした。
それくらい、子育て中の身としては関心を持たずにいられなかったです。
施設のHP
本を読みながら沢山のハイライトを付けたけど、最も印象的だったのはこの部分。
本の中には沢山のお子さんのエピソードが紹介されていた。
どのお子さんも力強く、たくましい。
そして身につまされる思いだった。
当たり前のように、子供は元気にすくすく育つものだと思ってる。
小学生になり、中学生になり、高校生になり、大学は行くの?行かないの?
その為に何をすれば良いの?
どんなスキルを身につけたら社会人になった時に役に立つの?
と「先の事」を案じて、「準備」させようとしてしまう。
勿論、習い事や勉強を取捨選択しているつもりだし、それを通して達成感を味わう経験ができる事も素敵な事だと思う。
でも、子供の意欲を阻害しないように。
生活リズムは守った上で
子供の「やってみたい!」という好奇心を最優先にしようと思った。
読みながら、思い出したのはこの本。
養老孟司先生は、この本や動画の中でよく「子供が死ななくなった事」が原因で、幸せが先送りされていると指摘されていた。
本当にその通りだ。
有名大学に入る事とか、何かを成し遂げる事とか、歴史に名を刻む事が
万人にとって幸せな事とは限らない。
大人でもありがちな事だけど、「先送り」と「準備」をしすぎて
「自分が一体何をしたいのか分からない」という状態になるのは悲しい。
きっと子供は大人以上に「何をしたいか」がハッキリしている。
でも、大人が抑制してしまう。
こどもホスピスに出てくるお子さんとのエピソードを読みながら
残念ながら「限られた命」である事が分かってしまった親子は、本当の意味で「今」を精一杯生きているのかもしれない。
そして、子供が子供らしく生きる為に「病院」ではなく「こどもホスピス」という場所が必要なんだと思った。
死について考える事
私は長男に歯磨きをしながら、本の説明をした。
すると話し始めてからすぐに長男は「もういい!」と耳を塞いだ。
私も小学生の頃に叔父が亡くなり、お葬式や火葬場へ行ってから暫く「死後」の事が頭から離れず、凄く怖かった時期がある。
きっと長男にも怖い思いをさせてしまった。
でも、私は「死」をタブー視しない方が良いと思っている。
今年は特に、お正月早々から大変なニュースが続いているし、子供も何が起きたか理解している。
考えたくもないし、絶対避けたい事ではあるけれど。
逆を言えば、いつ自分に災難がふりかかってもおかしくないのに
今日も無事に家に帰ってこれた。
朝陽を浴びる事ができた。
これは奇跡のように幸せな事だ。
私は毎晩、「今日も皆が家に帰ってこられて嬉しいよ!」と子供に言ってから寝ている。
子供に必要以上に怖い思いをさせたり、無理に聞かせようとはしないけど「当たり前ではないよ」と伝えていきたい。
そして、子供の人生は勿論。
私自身も「今日という奇跡」を大切に生きようと思える本だった。
おひさまの光
著書はこちら(kindleunlimited対象)
本の中に、18トリソミーと呼ばれる染色体異常を持って生まれた赤ちゃんが、初めて朝日を見た時の様子について語られたエピソードがありとても印象的でした。
やっぱりお日様ってあたたかくて、力強い。
もう少し暖かくなったら、海辺で日の出を迎えて。
おひさまの光を思いっきり浴びたいです。
あ~、湘南に引っ越そうかな(笑)
最後までお読みいただき有難うございました。
素敵な一日になりますように☆彡
(それにしても、風が強すぎる)