「やる気が出ない」が32.3% 不登校過去最多というニュースを見て何を感じますか?
「高校まで授業料無償」
「大学まで授業料無償」
「給食費無償」
先日行われた衆議院議員選挙。
あちこちの党から、教育に関しては「無償」というキーワードが聞こえてきた。
選挙結果が出て、首相指名選挙、103万円の壁など、いつもの通り「教育」に関する議論は再び影に隠れた感がある。
そんな中出てきた、こちらのニュース。
無償で通える小中学校で、不登校過去最多。
果たして「学費を無償化する」という事は、本当に建設的なのだろうか?
そんな事言われても…
確かに、周りを見渡してもびっくりする位「不登校」のお子さんがいる。
(私の知る不登校は「知友人の子」で、「子供の友人」等ではない)
社会的にも、今の学校制度が時代に合わないのでは?と言う意見もあるし、「無理に行かせなくて良い」という声もある。
でも、「無理に行かせなくても良い」と言われても親は困るだろう。
学習面云々と言うよりも、「学校へ通う」という行為ができない子供が社会人になってやっていけるのだろうか?という不安を抱えずにはいられない。
何よりも、共働き世帯であれば「学校に行ってくれないと仕事に行けない」という現実もある。
一括りにできない
不登校の理由TOP3はこういう事らしい。
これを見て、皆さんはどう思うだろうか?
自称・睡眠第一教会会長としては「睡眠が足りないのでは?」と感じてしまった。
12時、1時までゲームやSNSに夢中になっていないだろうか?
極端な例として、超多忙な子供を想定してみる。
<朝>
6:50 自宅を出発
7:00 小学校へ登校(朝の開門を早めた地域在住)
<昼>
15:00頃 帰宅
鍵を持っていて誰もいない家に帰る。
ゲーム等で自室で遊ぶ(陽が当たらない)
17:00頃 塾へ行く
<夜>
21:30頃 塾を終えて保護者のお迎えで帰宅
22:00~24:00 宿題
24:00~ お風呂、SNSなど
深夜1時頃 就寝(5時間睡眠)
朝7時から登校可能な小学校は全国的に見ると少ないだろうけど、毎晩遅くまで塾に通う子供は首都圏には沢山いる。
もしもこのような「24時間闘えますか」を体現している小学生がいたら、小学校へ通う元気がなくなっても無理はない気がする。
それとも単純に「学校で習う事が役に立つと思えない」とか。
ホリエモンやひろゆきのYouTubeに影響されて「馬鹿らしい」と思っているのか。
「日本の賃金は30年上がっていない」という報道に、絶望しているのか。
いずれにしても、子供が「学校へ通う」という面倒な事を頑張る気が起こらないのも当然の事だろう。
だって「上手くいってない人」のアドバイスを聞いても上手くいかないだろうし、我慢の先にあるものが「失われた30年」なら何の為に頑張るのか分からない。
学びの多様化学校って?
文部科学省のHPに、今回の調査結果が記載されている。
その中に不登校児童への対策?として、こんな事が書かれていた。
気になるのが「学びの多様化学校」である。
簡単に言うと30日以上不登校が続いている児童に対して、通常の公立校とは別の教育環境を提供している学校…という感じだ。
こちらの記事が分かりやすく解説しているので、是非読んでみて欲しい。
そのカリキュラムがとても面白そうだった。
え、何それ?
この通りに受け取ると、正直こちらの方が魅力的じゃない?
って言うか、どうして「普通の公立」でこれを実装しないの??
でも、この学校に通うのは容易ではなさそうだ。
・誰でも簡単に入れない(審査あり)
・数が少ない
・公立と私立があり、私立の場合は年間で数十万円の授業料負担が発生。
文部科学省の資料によると、一番多い東京都でも小中高合わせて11校。
これを見て、どう思うだろうか?
私は、色々な点でズレている様な気がした。
教育に税金を投入する時にこの3案があったら、皆さんはどれが一番良いと思うだろうか?
①学校改革ナシで、大学まで授業料無料(公立・私立問わず)
②学びの多様化学校の設置を促進
③公立の小中学校を「学びの多様化学校」みたいな学校にする
私は断トツで③だ。
むしろ、高校や大学は本当に必要なのか?を賢く選択するべきだと思う。
結論・やっぱり本業は母親
今回の選挙でも見える通り、「子供の不登校」や「子供の自殺」に関する政策は中々出てこない。
年々減らされる予算の範囲内で、文部科学省が何とかしている…という感じだろうか。
今まで見過ごされてきたように、これからも正直期待ができない。
でも、子供を持つ親にとっては人生に関わる大きな問題だ。
そういう意味でも、やっぱり私は「子供が中心」の生活をしたい。
「子供が幸せな社会をつくる」という事を一番大切にしたい。
「社会をつくる」は一個人が簡単にできる事ではないけど
母親として自分の子供や、子供の通う学校に最大限尽くしたい。
そんな事を考えたニュースだった。
今日も有難うございました。