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スマホ中毒の子供を作っているのは、大人が作った社会ではないか?

「いやだ~~~~~!!!!」

「もうコレで十分でしょう!!」

「いやだ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」

とある日、スーパーで買い物をしていた時の事。

3~4歳と思われる男の子が、ボロボロ泣きながら叫んでいた。
その迫力は、まるで「自宅が火事になったのか?」と思う程の勢いだった。
子供は、「全身を使って泣いている」様に感じられた。

店中に声が響き渡り
周りの人達もチラチラを視線を送っている。

私は心の中でその男の子に「いいぞ!いいぞ!」とエールを送っていた。


画面しか見ない子供達

まだ母になる前の事。
フードコートで食事をしていたら、近くに座る2歳位のお子さんが食事が来るのを待つ間ずっとiPadで動画を見ていた。

その当時、子供が身近ではなかった私は「自分の時代とのギャップ」に大変驚いた。

「なるほど、あれが今時の子育てか…!」

その時は、子供に動画を見せておけば待ち時間も退屈しないし便利だな♪
という程度の印象だった。

でも、親になり段々怖くなってきた。

保育園の送迎時、自転車の後ろでずーっとスマホを見てる子供がいる。
スーパーに行っても、カートに乗ってずっとスマホを見てる子供がいる。
勿論、飲食店でも。

どこへ行っても「画面しか見ていない」子供達がいる。

私が「怖い」と感じるのは、周りに全く興味がなくなっているように見えるからだ。


本当は、外を走っていれば色んな発見がある。

1,2歳の子供なら、ネコや犬を見つけただけで「ワンワン!」「ニャンニャン!」って大喜びで教えてくれる。

消防車や救急車を見かけたら大興奮する。

桜が咲いたとか、落ち葉が沢山あるとか、季節の移ろいも感じる事ができる。


スーパーだって、沢山の発見がある。

旬の野菜を見つけたり、試食コーナーのおばちゃんとお話したり(笑)

「ひなあられ」を見つけたら、もうすぐひな祭りだねって行事の話もできる。

何よりも、今日のメニューを一緒に相談したり、そのメニューはどんな材料からできているのかな?と一緒に考えるのは楽しい。

過去にも書いたけど、スーパーには学びや発見が沢山ある。

外食した時の待ち時間は、親子で遊んだり、折り紙したり、塗り絵したり。せっかく「机と椅子」があるんだから、色んな事ができる。

ベストセラーになったスマホ脳を思い出す。

スティーブ・ジョブズも、ビル・ゲイツも、自分の子供へスマホやタブレットを触らせる事に対して、厳しく制限をしていた。

それが何よりも物語っていると思う。

電子機器のない子育ては大変


でも、電子機器のない子育ては物凄く大変だ。

子供は気まぐれで、朝中々自転車に乗ってくれない日もある。

スーパーへ行けば、何をするか分からない。
瓶に入ったジュースを持って駆け寄ってくるかもしれないし、鬼ごっこを始めちゃうかもしれない。

食事中だってゆっくりしたい。
親だってスマホを見たいし、ママ友と子連れランチをしたら子供に構うよりもママ同士でお喋りを楽しみたい。

家の中でも、四六時中子供に構っていたら何も進まない。


私も、子供がまだ0歳だった頃。
授乳中は唯一ゆっくりスマホを見る事ができる休憩時間だった。

「授乳中は赤ちゃんとのスキンシップだからスマホやTVは見ないで」と言う専門家も沢山いたけれれど、子育てをしていると何かと「調べたい事」が湧いてくる。

「授乳中」と言う時間しかスマホを見てる余裕がないママにとっては、貴重な時間だった。

そう、私達には「余裕」がないのだ。

朝、子供が自転車に乗ってくれなかったら会社に遅刻する。

仕事帰りのスーパーだって、この後に待ち受ける「食事の準備や後片付け」というタスクの事を考えるとなるべく早く済ませたい。

家の中でも「ちょっと見てて」と誰かに頼む事ができれば、電子機器に頼らなくてもすむかもしれない。

周りの目が気になる


スーパーや飲食店で電子機器に頼りたくなる最大の理由は「周りの目」だと思う。

冒頭の子供の様に、よそのお子さんであれば「いいぞ!いいぞ!」と子供にエールを送る事ができる。

でも自分の子供だったら、そうはいかない(笑)

周りの視線が気になって一刻も早くその場を立ち去りたくなる。

公共交通機関でも、飲食店でも、子供が騒ぎ出すと胸がザワザワする。

周りの人と触れ合う機会を失くした私達は、常に周りの視線を気にしている。

子供らしさと、社会性のバランスはとても悩ましいのだ。

余裕と優しさが欲しい


子育て中の親が、仕事・家事・育児以外に「自分の時間」を持てていれば余裕が生まれるかもしれない。

「周りの目」がもう少し優しければ、過剰に気にせずすむかもしれない。

そして親である私達も、「その場しのぎ」にならない方法を考えてみると良いかもしれない。

それは「子供の事」だけを考えるのではなく、自分の中にどうしたら余裕を持てるのか?
周りに頼れないのか?
を考えてみるのもアリだと思う。

「画面の中にしか興味がない子供」を量産しない為に。

因みに私は自分が「そんなに頑張れない人」である事を自認している(笑)


〈あとがき〉
過去に何度も書いていますが、私自身が「TVの中にしか興味のない子供」でした。
SMAPのトークを見ながら、まるで私も会話に参加しているかのように突っ込みを入れたり、笑ったり、TVに話しかけていました(笑)
因みにツッコミを入れる時、心はいつもキムタクでした(笑)
祖父が家に遊びに来た日、私のその様子を見て母親に「アイツ、大丈夫か?」ととても心配していたと聞きました(笑)
TVも動画もゲームも、簡単に「楽しい」という報酬が得られるので、現実世界で頑張ったり、興味を持つ事が難しくなるんですよね。

そんな人が「営業」という仕事をしているんだから、我ながら不思議です(笑)

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