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場所を変えるだけでこんなにもワクワクした気持ちになれる。
先週は激動の1週間だった。
10年以上勤務してきて、初めて自分の「立場」を変えたいと思い立ち上司に意向を伝えた。
週末、ソワソワした気持ちを切り替えようと「普段は中々行かない場所」へ1人で行ってきた。
それは、横浜・元町。
元町は中華街に近いけど、元町そのものは「オシャレで高級な商店街」というイメージである。
同じ関東圏でも、銀座や鎌倉ほど観光客も来ない落ち着いた場所。
そんな場所へ久しぶりに訪れて、私はカフェへ入店した。
そのカフェは勤務地の近くにもあるチェーン店だけど、元町店は決定的に違うポイントがあった。
それは、元町店では「ワンちゃん連れOK」なのだ。
どのワンちゃんも、毛並みが凄く綺麗で「オブジェ」の1つのようだった(笑)
そのカフェの中で「いつもと変わらない事務作業」をした。
だけど、とんでもなく新鮮な気持ちになれた。
カフェを出てから、少し歩いてみたら「伊東屋」がある事を発見した。
伊東屋は、丸善に負けないくらい大好き。
思わず中に入ってみた。
すると1階にはこんなコーナーが!!
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何とこのコーナー「オリジナルノート」を作れるコーナー。
表紙、中の紙(無地、罫線、方眼等)、綴じ方、オプション等を選択して「世界に1つだけのノート」が作れるのだ。
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リング綴じなら当日、糸綴じは3週間くらいで完成するらしい。
私は取りに来れそうもないので作らなかったけど、このコーナーに無性にワクワクした。
次に2階へ行くと、奥に「お手紙コーナー」があった。
2階にはレターセットが売っていて、その場で手紙を書いてポストへ投函できるというコーナーだ。
手紙を書く場所は窓際で外の光も入ってくるし、扉で少し仕切られているので手紙の世界へ没頭できる。
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私はここで、急にMさん(仮名)へ手紙を書きたくなった。
29歳の時、不妊治療と仕事の壁に挟まれて八方塞がりだった時に転職サイト経由でスカウトメールを送ってくれたのがMさんだった。
この記事の中にも書いたけど、Mさんは私にこんな言葉を投げかけてくれた。
仕事は何歳からでも、子育てが終わってからでもできるけど、子供を産めるのは期限があるよ。だから社員とか仕事に拘らなくて良い。
そう言われたにも関わらず、私は結局この会社に入社した。
Mさんの直属のメンバーにはならなかったけど、Mさんはいつも遠くから私の成績(試験や業績)を見ていてくれて、ここぞという時に連絡をくれた。
「直属ではない」という距離感も心地よくて、逆に本質的な会話ができた事も良かった。
そのMさんに、私がここ数年抱えている「このままで良いのか?」という感情を話せずにいた。
Mさんだって配下に沢山の部下を抱えていて日々忙しい。
LINEで唐突に「実は…」と、重いメッセージを送ってしまったら「既読スルー」もし辛いだろう。
それに急を要するような話でもない。
いきなり電話するのはもってのほかだ。
そんな時に、このお手紙コーナーを発見して「ここしかない!」と感じた。
Mさんは今、他県に勤務しているので即日届く距離ではない。
更には郵便配達も、ここ数年は届くまでに大分日数がかかるようになった。
この「送ってから数日届かない」という距離感が今の自分に丁度良い。
そして、この「ワクワクした場所」で書けば、ポジティブに伝えられる様な気がした。
結局、手紙は3枚という長文になったけどとても明るい内容の報告が書けた。
そしてその手紙を書き終えた時に「もう元には戻れない」と思った。
本当にしたいことを仕事にした時、生産性が最大化する。
それを、試してみたくなった。
それから数日が経過し、MさんからLINEが来た。
なんと今月下旬に仕事でこちらへ出張する予定があり、時間が合えば直接話そうという事だった。
嬉しい。
と、同時に「その頃には自分はどうなっているだろう?」とドキドキした。
どうなるか分からない。
だけど、その「先が見えない」状況が楽しい。
もし「いつもと同じ場所」で「いつもと同じ作業」をしていたら、Mさんに手紙を書く事はなかった。
どこかMさんに対して後ろめたい気持ちだった。
でも、「いつもと違う場所」へ行ってみた結果。
自分は「変化」を好むタイプの人間だったという事を実感した。
新鮮な気持ち発想力を鍛える為にも、また隙を見ては「いつもと違う場所」へ冒険してみよう。
<あとがき>
元町店は品数が豊富ではないけれど、選りすぐりの文具を贅沢なレイアウトで展示していてとても居心地の良いお店でした。
正直「文具の品数」で言えば100円ショップの方が多いのですが、ギチギチに商品が陳列されていると疲れる気がします(笑)
今日も有難うございました。
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