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【蒸留日記vol.69】今年度初!園芸品種ホワイトラベンダーを蒸留してみる!
なんと2023年度はじめて蒸留されるラベンダーはまさかまさのホワイトラベンダーでしたこんばんは!
というのも、、、
本来はEgyptian Lavenderことレースラベンダーたちが植わる見本花壇に今となっては栽培の必要性がなくなってしまった園芸品種のホワイトラベンダーがいまだ居座り続け、なおすでに花を咲かせてしまっています。
なので刈り取り後のすみやかな引越しのために先んじて蒸留してしまうことにしました!
![](https://assets.st-note.com/img/1688914307613-IgNlYN6LVf.png?width=1200)
そういえばこの高橋ホワイトラベンダーを定植したのはラベンダー栽培初年度2019年の1号花壇でした。
当初ラベンダー知識がまったくと言っていいほどなかったので、勝手にこの(
(矮小性)ホワイトラベンダーをアロマ用品種!と銘打って植えていました。
だって白いラベンダーから採れたラベンダーオイルってなんだか特別な感じするじゃないですか…!
それから4年を隔てて、ようやく念願の採油ができた…というワケだったりします((笑
結果として香料用ラベンダー品種もある中で園芸品種はアロマテラピー用精油には向かんやろ…という現実ですが。w
■高橋ホワイトラベンダーの簡単なプロフィール!
![](https://assets.st-note.com/img/1688996691985-BNbRM6tqBG.png?width=1200)
実はこの品種には明確な品種名が付いていません。
ポット苗付属のフラワーカードにホワイトラベンダー(高橋農園・小樽)という表記くらいしか情報が無いので、エフゲニーマエダとしては小樽-高橋農園のホワイトラベンダーという仮称で扱っているのです。
というのも、世の中にはかーなりの数の俗にいうホワイトラベンダー品種が存在しているので、単にホワイトラベンダーとも述べ辛いワケがあったり。
ということで、とりあえず小樽市の高橋農園さんが作出者のようです。
ラベンダー専門家として親品種を考察してみる。
栽培歴5年目知識でこの品種を考察すると、、、
定植から数年経てもそこまで大きくならないコンパクトさと、香りがあっさりしていることから、恐らくは英国由来のラベンダーでHidcote Whiteの血統なんじゃないか?と読んでいます。
'Hidcote'の香り・オイル品質については、弘前大とかつくば農研機構が調べてデータ出してたりするんですけど、香り成分の成分値があまり秀でてないんですよね。
そもそもイギリスで数世紀レベルで長年栽培されてきた英国品種だとあまり精油品質が伸びなかったりするんですよ。
イギリスの曇りの多い気候に馴染んでしまったそうです。
さてさて駄文長かったので収穫パートへ参りましょう!
■4株だけなので夜に収穫蒸留トライ!
![](https://assets.st-note.com/img/1688914629539-86UkSc6fYV.jpg?width=1200)
すっかり真っ暗な状況ですが、近場に照明を置いて花壇を跨ぎつつジリジリと収穫していきます。
この品種はあくまで園芸品種のくくりであり、この品種がもつ個性的な香りには期待していないので、花のみ蒸留ではなく葉茎ももろとも蒸留します。
![](https://assets.st-note.com/img/1688914735942-jizi2fzUTI.jpg?width=1200)
はい、1時間しないくらいで丸刈りの状態になりました!
ハサミで丁寧に1本1本摘んでいます。
ちょっと収穫のコツを覚えたかもしれない。
■いざ高橋ホワイトラベンダーを蒸留!
![](https://assets.st-note.com/img/1688914804439-fsqfsE5tJ9.jpg?width=1200)
まずは素材量の重量計測です。
このキャンプバケツは290gだったので、All871から290引いてラベンダーの素材量は581グラムとなりました!
収油率1%くらいとみて恐らく5mLくらいは採れるんじゃないかなぁ〜とか。
![](https://assets.st-note.com/img/1688997386200-6jr8oLdvqj.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1688997808459-VAUcmOlFns.png?width=1200)
ホワイトラベンダー は完全に真っ白!というわけではなく、花びらにうっすらと紫色の色素を残しているようです。
なので青白くみえますね。
ポプリ、いわゆるつぼみ部分はモコモコ繊毛も特になく薄緑色なので開花するまでは質素な姿をしています。
では、1時間の蒸留を実施していきます。。。
■蒸留結果は…!?
![](https://assets.st-note.com/img/1688998334242-91PdyLfzMv.png?width=1200)
ん、なんか嫌な予感がしますね。。。
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コモンラベンダーのかつ園芸品種でありながら、わりと採れた感ある抽出量。。。
![](https://assets.st-note.com/img/1688998453037-XAwQmlzXCt.png?width=1200)
あちゃー・・・嫌な予感が的中し、前回のドクダミほど濃色ではありませんがノコギリソウの青色がまたも移ってしまいました。笑
いやほんと色移りがさほど重要ではないホワイトラベンダー相手でよかった。
これは夏だしミントの香りを付けたわけではなく、蒸留管内に残ってたカマズレンが移ってしまったものです。
1.収油率
さてさてお楽しみの小柄な園芸品種の収油率をみてみまっshow。
抽出量[ 2.5mL ]÷ 素材重量[ 581g]x 100 = 0.430%
以外にも1%は届いていなかったですね。
そして0.5%を切る低さに。。。
まだ7/9時点ではコモンラベンダー多数種の平均収油率は算出していないので、高橋ホワイトの収油率が高めなのか低めなのかはわかってません。
8月頃には計算して出しておきたいですね。
2.香りとか
蒸留したてなのでまだ焼き芋的な蒸留臭がついてますが、特段'Maillette'や'2号はなもいわな'どのような素晴らしい香りの伸びなどはあまり感じられません。
ラベンダーの香りがするサラサラな油、といったくらいの個性でしょうか。
(すごく見下している)
ではでは!
今シーズンのラベンダー蒸留1本目は北海道ではポピュラーに入手できる園芸品種’小樽高橋ホワイトラベンダー’の蒸留でした〜!
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![エフゲニーマエダ(平成林業。)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/8203116/profile_f140f0e27e32fd00ae68f0a10241bc18.png?width=600&crop=1:1,smart)