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【蒸留日記 vol.120】ピンク花イングリッシュラベンダー 'ミスキャサリン'の蒸留。

本記事で解説するコモンラベンダー 'ミスキャサリン'の蒸留日は7/27です。

2024年L. angustifolia ’Miss Katherine'の蒸留実施日

■Introduction -about cv. 'Miss Katherine'

今年満開状態の写真を撮れていなかったので昨年の満開ミスキャサリンの写真をもってきました

「ミスキャサリン」は英国生まれの英国を代表するピンク花の園芸品種ラベンダーです。
作出年は1992年にノーフォークガーデンで作出されたモダンなラベンダー品種の一つで、2006年にRHS(王立園芸協会)のガーデンアワードのガーデンメリット賞を受賞しているそうです。

比較的大柄に育ち、ボリュームのある花穂・花茎をつけます。

先祖返りを起こして元の紫花品種に戻ってしまったミスキャサリン

ミスキャサリンは時折、先祖返り花穂をつけることがあります。
同じピンク花品種のココナッツアイスやPerennial Pinkでは見たことがないんですよね。
園芸的には見栄えが悪いので、気になる方は枝元から切り落とすと本来のピンク花をつける枝に置き換わってくれます。

■Materials&Methods

収穫蒸留当日のミスキャサリン花壇①
収穫蒸留当日のミスキャサリン花壇②

さて蒸留当日7/27の「ミスキャサリン」のようす。
7月も末になると降雨日が重なり、花の見た目がアレになってしまっています。南仏原産地のように晴れ日が続いていればまだまだキレイな開花を見ることができたのでしょう。。。

曇りの多い英国生まれのラベンダー品種なのでややしめっけにはタフ・強いようです。

夕暮れ間近なので写真写りもなかなかギリギリですが、まぁ手早くやってきます。

収穫完了は暗く撮れる状況じゃなかったので重量計測のコマに移ってます。
全重量から容器重量851gを差し引いてミスキャサリン388グラムでの蒸留となります。

今年は葉茎を含めた花茎全体での蒸留となります。
余裕持って収穫できれば花穂のみの香りがよくわかる蒸留法にしてたかも…

ピンクラベンダーの蒸留はこんな感じに。紫色要素が存在しない、ちゃんとしたピンク色花のラベンダー蒸留になりまっす。

蒸留時間は50分としました。

■Results

「ミスキャサリン」の蒸留結果
5mLバイアルにて精油量を測る

蒸留の結果、推定2.8mLの精油が得られました!

1.収油率 - EO Yield

では収油率を計算してみましょうか。

抽出量[ 2.8mL ]÷ 素材重量[ 388g]x 100 = 0.721%

2024/07/27開花末期のMiss Katherine蒸留の収油率

英国品種では見慣れた収油率となりましたね。
ちなみに、他の英国品種の収油率を列記すると
・Folgate : 0.526%
・Royal Purple :0.649%
・True : xxxx%
となっています。
英国品種は収油率が低く出る可能性が出てきました。

2.香りとか - EO Scent


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エフゲニーマエダ(平成林業。)
若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。