【蒸留日記 vol.120】ピンク花イングリッシュラベンダー 'ミスキャサリン'の蒸留。
■Introduction -about cv. 'Miss Katherine'
「ミスキャサリン」は英国生まれの英国を代表するピンク花の園芸品種ラベンダーです。
作出年は1992年にノーフォークガーデンで作出されたモダンなラベンダー品種の一つで、2006年にRHS(王立園芸協会)のガーデンアワードのガーデンメリット賞を受賞しているそうです。
比較的大柄に育ち、ボリュームのある花穂・花茎をつけます。
ミスキャサリンは時折、先祖返り花穂をつけることがあります。
同じピンク花品種のココナッツアイスやPerennial Pinkでは見たことがないんですよね。
園芸的には見栄えが悪いので、気になる方は枝元から切り落とすと本来のピンク花をつける枝に置き換わってくれます。
■Materials&Methods
さて蒸留当日7/27の「ミスキャサリン」のようす。
7月も末になると降雨日が重なり、花の見た目がアレになってしまっています。南仏原産地のように晴れ日が続いていればまだまだキレイな開花を見ることができたのでしょう。。。
曇りの多い英国生まれのラベンダー品種なのでややしめっけにはタフ・強いようです。
夕暮れ間近なので写真写りもなかなかギリギリですが、まぁ手早くやってきます。
収穫完了は暗く撮れる状況じゃなかったので重量計測のコマに移ってます。
全重量から容器重量851gを差し引いてミスキャサリン388グラムでの蒸留となります。
今年は葉茎を含めた花茎全体での蒸留となります。
余裕持って収穫できれば花穂のみの香りがよくわかる蒸留法にしてたかも…
ピンクラベンダーの蒸留はこんな感じに。紫色要素が存在しない、ちゃんとしたピンク色花のラベンダー蒸留になりまっす。
蒸留時間は50分としました。
■Results
蒸留の結果、推定2.8mLの精油が得られました!
1.収油率 - EO Yield
では収油率を計算してみましょうか。
英国品種では見慣れた収油率となりましたね。
ちなみに、他の英国品種の収油率を列記すると
・Folgate : 0.526%
・Royal Purple :0.649%
・True : xxxx%
となっています。
英国品種は収油率が低く出る可能性が出てきました。