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【蒸留日記vol.23】冷凍ラベンダーを発掘したので蒸留してみる!

こんちゃこんちゃ。

昨日冷凍庫を整理してたら、去年収穫して蒸留器きたら蒸留しよ〜〜と思い冷凍庫に閉じ込めておいたアロマティコブルーという氷漬けのラベンダーを発掘。

先日のドライラベンダーに続いてアロマティコブルーの精油サンプルも欲しいよな〜とも思ったので、ついでにやっちゃお!ということで蒸留してみました!

●マロマティコブルーはこんな品種!

花付きの状態で苗木がやってきてすぐに開花したアロマティコブルー

オランダでごく最近開発された品種らしく、それを農薬大手のシンジェンタ社が販売しているもの。

外見上はコモンラベンダー(Lavandula angustifolia)。
だが花をモミモミ触ってかぐってみると、ラバンジンみたいにどうもComphorくさい。。。((ホンマに癒されるか?

謳い文句というか商品名が"アロマティコ"とだけあって、どうやら
「通常のラベンダーが持つ芳香成分の量?質?何かの数値を40%ほど増やした!」
という、いかにもオイル採り用の品種らしい。

だもんで苗木6株買ったんだけど¥14,000ぐらいかかった!くそたけぇ!!

未開花でもしっかりミツバチが寄り付くアロマティコブルー

鉢植えにして失敗(大きく伸びなかった)したのもあるけれど、花がまとまってついてコロコロとした立ち姿をしてる。

けど花をカットするとボコボコ新たに花芽を立ち上げてくるので、こりゃもう大きく育てていかにも「オイルにしてくれぇ!」と求められてるよう。

そこまで立派な花束にはならなそうなので、だったら望み通りオイルにしてやろうぞー!と。

●いざ、蒸留してみる!

右に3号濃紫もいる

冷凍焼けを起こしたのか、アロマティコの色がかなり抜け落ちている・・・
オイルが揮発してないか心配だなぁ。

精油に関しては温度を下げると揮発性を下げられるので、ドライにしてしまうより残ってて欲しいところ!

そしてクラフトコーラ用に残しておいた3号濃紫の冷凍花もみっけた。
これはわかりやすく色が残っている。
確か同じ時期に収穫保存してるはずなのに、なぜここまで性質差が出るのだろうか、、、(ふっしぎぃ〜笑)

◆ハイドロ蒸留を採用!

底板を入れず、釜に水をぶっこむ!

今回は素材の量も量で限られてるので、より抽出されやすいハイドロ蒸留法を採用します!アレです、みかん果皮蒸留と同じやり方です。

ですがミキサーでバラバラにはしません。
この水にそのままラベンダー花穂をぶっこんじまう感じです!
沸騰水のなかで揉みこまれ、しっかり精油が出てくれるよう効果を狙っていますbb

紫色が3号濃紫ラベンダー、白っぽいのがアロマティコブルー

で凍ったラベンダー花穂をそのままドボン!
溶けて精油を空気中に放散してしまう前にさっさと蒸発水の中に沈めてしまいます!

素材の量も量なので、そこまで蒸発水は多くしていません。
この時点でもふわっと香るラベンダーの優しい香り。癒されんぜ・・・

こんな感じで、いざ蒸留スタート!!

ラベンダーやハーブしてはしっかりめの蒸留時間は1時間半!

3号濃紫混ぜてる時点で純粋なアロマティコブルーの精油は得られないんですが、あまりに少なすぎた場合を考え、オイルのカサ増しとして半分量ほど突っ込んでおきましたbb

香りの性質としてはアロマティコの特徴が2倍ほど強く出るハズ。。。

●どれだけオイルが採れた?

黄色い精油の層がうっすらと広がった!
C15/セスキテルペン類が多く重いためか導水管に押し出されている

採れることは採れました!完全にどっかいったワケではないみたいです!

しかし黄色味が強いので、モノテルペン類(リナロールや酢酸リナリルなど)が冷凍中に飛んでいってしまったのでしょうか。
質量がモノテルペンより重いセスキテルペン類は揮発がやや遅いのです。

冷凍アロマティコブルーから黄色い精油が4mLほど採れた

フレッシュな生花を蒸留するのより半年間ほど冷凍保存していたラベンダー花では、やはり冷凍中の揮発が否めないよう。
精油は油分でありなかなか凍らないので、冷凍中でも揮発するには揮発するっぽいです。

やはりラベンダーの軽やかな癒し成分を存分に引っ張り出すには、生花の収穫後すぐに活用した方がよさそうですね…!

冷凍保存花とドライラベンダー、双方の精油品質の違いはどのようになってくるのか気になるところですね。

Aromatico Blueの花穂

アロマティコブルーは生花を直接嗅ぐとスーッとしたりツンとした香りがあるんですが、幸い精油に鋭い香りは持たないよう。
ってそれ違いが無かったらアロマティコブルーの個性っていえるのかな。。。

しばらく時間が経って精油の香りが落ち着いてきたら、所有しているほかラベンダー精油サンプルと嗅ぎ比べてみて特徴を探りたいと思いますbb


●蒸留後の残り物もしっかり活用する!

今回蒸留に使用したアロマティコ花穂の残渣

この考え方大事!!
俗に"アップサイクル"とかいうやつです。

このまま土の窒素肥料分に戻してやってもいいんだけど、どうせならさらにラベンダーの価値ある製品に加工したいというのがおいら氏のポリシー。
乾燥させて粉末加工し、再度形成加工できる状態に!

ラベンダー100%ものづくりができるのは北海道の文化性あってのものですしね!
いまのところアロマグッズに連なる線香なんかの開発を考えてますbb

ではでは!
冷凍ラベンダーからも精油は一応採れる!という実験回でした。

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エフゲニーマエダ(平成林業。)
若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。

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