tatami_niwa
あなたの冒険はなんですか? イギリス・ロンドンから始まり、モロッコのサハラ砂漠を目指した一人旅。 スマホに書いた日記と撮り溜めた写真を頼りに旅の記憶をたどる。 おおよそ週一回更新。 2ヶ月半にわたる旅の先にあったのは、求めていたものだったのか。 改めて考えてみたい。
岩手県在住で、もうすぐ30歳です。 地元のケーブルテレビで5年間働き、この春、転職のために会社を退職。 人生の舵を切ったタイミングで、念願のヨーロッパ周遊に行くことにしました。 最終目的地はサハラ砂漠 高校卒業後くらいからサハラ砂漠に行くことは決めていた。 高校生の時に読んでいた小説の中にサハラの記述があったことや写真で見た砂漠の美しさに惹かれたのが大きな理由だと思う。 高校3年生あたりは、かなり気持ちが落ち込んでいた時期で引きこもりながら色々な小説やら雑誌を読み漁って
サハラ砂漠への道のりはまだ続く。 モロッコは岩や砂ばかりの世界ではなかった。 ティンギール朝食後、リヤドからサハラ砂漠に行くべく、再び車に乗り込む。 途中でトドラ渓谷の手前にあるティンギールという街に立ち寄った。 この辺りはアトラス山脈と砂漠に囲まれているが、かなり温暖な気候らしい。 緑が豊かで畑で作物が栽培されている。 私たちはガイドと共に畑や水路の側など歩きながら、このようなオアシスがいかにしてできているか教えてもらった。 うっすらとか覚えていないが、アトラス
ついにここまできた。 マラケシュからサハラ砂漠への旅が始まる。 実感が湧かない早朝、荷物をまとめ、リヤドを後にする。 ツアーの集合場所であるフナ広場近くのレストランを目指して歩き出す。 正直、まだ実感が湧かない。 これまでイギリス・フランス・ベルギー・イタリア・ギリシャ・スペインと旅してきて、今、モロッコのサハラ砂漠に行こうとしている。 本当のような、嘘のような。 大きなバックパックを亀の甲羅のように背負った男がここまできたのだ。 マラケシュ発:メルズーガ3日間
この旅で最後に訪れた都市、マラケシュ。 ついにサハラ砂漠へのツアーの出発地点にたどり着いた。 しかし、暑さのせいでバテバテ、暗雲立ち込める。 フェズ to マラケシュフェズからマラケシュへの移動にはモロッコの国営鉄道(ONCF)を使った。 同じリヤドに宿泊していたドイツ人のカップルからインターネットで乗車券を買うことができると聞き、即購入。 後日、乗車券がメールで送られてきた。 当日はタクシーでフェズの駅へ。 メールに記載されているQRコードをスタッフに見せて乗車す
フェズの旧市街探索はまだ続く。 今度は一人で迷路のような古都を歩いてみることに。 リヤドで朝食をフェズでは旧市街にあるリヤドに滞在していた。 私の部屋は建物の屋上にあったので眺めが良い。 屋上と言ってもしっかり部屋になっていて、天井も壁もある。 一人で旧市街探訪に出かける前に優雅な朝食を楽しむ。 一階で朝食を取っている時に、ふと天井の吹き抜け部分を見上げた。 何かがピタっとハマったような感覚。 天窓から見える青空、建物のシェイプ、全てのバランスが整っている。
シャウエンを巡り終え、次の目的地フェズへ。 迷路のような街でちょっとした人間不信になりそうだった。 シャウエン to フェズ山の方から朝靄で柔らかくなった光が降り注ぐ。 まだひんやりした空気の中、あたたかい陽射しに包まれて朝食をとる。 オレンジジュースのおかげでなんだかすっきりした気分。 朝食を終え、バックパックを担いでシャウエンのバスターミナルに向かう。 ターミナルは、旧市街にあるホテルから少し離れているが歩けない距離ではない。 下り坂を降りてゆき、15分くらい
モロッコのタンジェから内陸部に進みシャウエンへ。 青い街と呼ばれ、観光地として有名な場所を実際に見てみよう。 タンジェ〜シャウエンシャウエンにはモロッコの高速バス「CTM」でいく。 モロッコの移動手段は基本的にバスが多いようだ。 シャウエンはメディナの建物が青く塗られていて、写真映えもすることから観光客も多い。 きっと混雑が予想されるため、事前にインターネットでバスを予約しておくことにした。 タンジェのバスターミナルは、私が宿泊した旧市街から2キロ以上離れているらし
モロッコのタンジェを1日かけて観光。 街歩きの感覚もヨーロッパとは少し違う。 ぶらりタンジェスペインのアルヘシラスからフェリーで海をわたり、タンジェにやってきた。 アフリカ大陸の北西部にあるモロッコの最北端に位置するタンジェ。 モロッコの他の都市に比べると小さめで半日あれば街を回りきれてしまう。 天気の良い日には対岸のスペインがうっすら見えるらしいが、滞在中は曇りだったので多分見えなかった。 正直タンジェでの観光プランを全く考えていなかったこともあり、街をぶらついて
スペインのアルヘシラスからフェリーでモロッコへ。 ジブラルタル海峡を越え、ついにアフリカ大陸に渡った。 初めて海路で国境を越えたまだ空気が冷たいアルヘシラスの街を歩き、フェリー乗り場に急ぐ。 ホテルのスタッフによると目の前の道をまっすぐ進めばいいらしいので、その言葉信じて海の方角に突き進む。 途中通りすがった広場では何かのイベントの準備が行われていて、屈強な男の人たちがテントなどを立てていた。 アルヘシラスのフェリー乗り場にたどり着き、事前予約したチケットを引き換える
マドリードから電車でスペインの南端、アルヘシラスに向かう。 そこまでいけば、旅の終着点のサハラ砂漠も近い。 準備と振り返りマドリードのアトーチャ駅から電車でアルヘシラスを目指す。 電車の時間は午後3時ごろ。 午前中は洗濯や荷物のパッキング、今後の計画を考えるなど準備に費やした。 日本を出てから2ヶ月ほど経つ。 改めてバックパックを眺め、少し感慨に浸る。 あらかた準備も済んだので、ホステル近くのカフェで一休み。 店員のお姉さんに拙いスペイン語で注文を伝える。 注
マドリードから日帰りでトレドへ。 天気も良くて街歩き日和だった。 電車の小噺マドリードのアトーチャ駅からトレドに向かう。 その日のアトーチャ駅のチケット売り場はとても混んでいた。 おそらくいつでも混雑しているのだろう。 この旅では、フランスあたりからユーレイルパスを使って電車を乗り継いできた。 高速鉄道のチケットを買うときは、スマホのアプリを利用してチケットと座席予約を行う。 フランスとイタリアでは、スマホのみでチケット購入も座席予約も完結することができたが、スペ
マドリードでのゆったり旅は続く。 ガチガチに予定を組まずにぶらぶらしたおかげで素敵な出会いがあった。 エル・レティーロ公園この日はプラド美術館を見ることだけ決めていた。 なんとなく美術館方面で時間を過ごそうと思い、道中にあったレティーロ公園を散策。 池でボートに乗っている人を観察したり、 ベンチに座って、ぼぉっとしたり、 気の向くままに写真を撮ったりして時間を過ごすなんて贅沢なんだ。 公園の中では世界的に有名なメイドインジャパンさんに遭遇。 遠くに赤い帽子を被っ
バルセロナを離れ、マドリードへ。 サハラ砂漠を目指してスペインを南下していく。 車窓から見る景色は千変万化ガウディ建築を楽しんだバルセロナを離れ、マドリードへ。 電車での移動中、ずっとうとうとしてしまった。 ふと目を開けると荒涼とした景色が車窓から見えた。 そうかと思えば、しばらくすると雲を近くに感じる高地のような場所に変わったり。 車窓から見える景色は、目まぐるしく変わっていった。 2時間30分ほどの高速鉄道の旅は、短くも飽きさせない。 マドリードに到着スペイ
スペイン・バルセロナでガウディ建築を見て回る日々を送りながら、ふらりと電車でダリ美術館へ。 バルセロナからフィゲラスへバルセロナから高速列車で北に1時間ほどに位置する町・フィゲラスは、ダリの生まれ故郷で彼の作品を集めた美術館がある。 早朝、フィゲラス行きの電車が出ているバルセロナセント駅までバスと電車で移動開始。 途中で乗車する電車もプラットフォームもわからなくなり、スペイン人のお兄さんに尋ねた。 お兄さんは、英語を話さなかったが、こちらの意図がジェスチャーで伝わった
ガウディといえば、サグラダ・ファミリア。 スペインのバルセロナに来たら、サグラダ・ファミリア。 ここは外せない。 サグラダ・ファミリアガウディの一番有名な建築といえば、サグラダ・ファミリアではないだろうか。 今尚、建設が続いている未完の伝説的な建物。 中学生くらいに知って以来、ニュースでことあるごとに「完成しない」と言われているのを見てきたが、最近はどうやら違うらしい。 現代の建築技術の力で完成時期が早まっているようだ。 完成した状態も見たいが、未完成のロマンも捨て
スペインのバルセロナに来てからかの有名なアントニオ・ガウディの作品に出会った。この出会いは、人生でかけがえのないものとなった。 カサ・アマトリェールスペインでもっとも古いチョコレートブランドとしてその名を残しているアマトリェールの3代目、アントニ・アマトリェールの邸宅。 ガウディのカサ・バトリョのすぐ隣にあり、モデルニスモを代表する建築家ジュゼップ・プッチ・イ・カダファルクが改築した。 はじめは、こっちもガウディの作品だと思っていたが、のちのち別の人のものだと知る。