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博物館·美術館

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展示の感想。 みんな行きたくな〜れ。
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#博物館

古代メキシコ展@国立国際美術館

古代メキシコ展@国立国際美術館

こりゃすごい。こりゃ面白い。こりゃ行く価値あり。
な展示でした。

興味のある分野の展示で、かつ好きな美術館での開催。友だちが誘ってくれて、一緒に行ったが、そうでなくても絶対行ってた。
そんなわたしでも気になる観覧券の値段、2100円。かーーーっ、最近の展示はお金かかりますねぇ!!!!もう文化的な楽しみは広くは開かれたものではないのかな。とマイナス感情からのスタート。どれだけ展示が良かろうが、観覧

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ラテンアメリカの民衆芸術@国立民族学博物館

ラテンアメリカの民衆芸術@国立民族学博物館

国立民族学博物館、通称みんぱくは、文化人類学の博物館であり研究所である。研究の成果を展示というかたちでわたしたちにみせてくれるこの博物館がわたしは大好きだ。
そして今回の特別展はわたしの好きな、いや愛しているといってもよい地域、ラテンアメリカをテーマに扱っている。間違いなく面白い。

期待を胸に、展示をみて感動した。
期待を上回る素晴らしい展示だった。

まずチラシから目を引く。A3を二つ折りにし

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毒展@大阪市立自然史博物館

毒展@大阪市立自然史博物館

東京の国立科学博物館でやっているときから気になっていた展示、毒展が、大阪にもやってきたー!!嬉しい!!!
そして、面白かった。
正直、東京でやっているときにホームページをみて、鷹の爪団やQuizKnock、BiSHなど、そんなにタイアップいる?お金有り余ってるんですか?と妬みもあり、歪んだ目でみてました。
いや、お金あるのは確かやろうけど、だからって無意味無作為でやっているわけではない。いや、正直

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海のくらしとアート展@国立民族学博物館

海のくらしとアート展@国立民族学博物館

びっくりした。
面白すぎて。

もともと、そんなに興味ある分野じゃないけど、まぁみんぱくの展示は見ておこう。そんな感じで訪れていたので、期待値はそんなに高くなかった。

もう、びっくりした。
浮き足立っちゃうくらい、楽しい。
マスクの下でニコニコしながらみた。

垂れ幕のイントロでスタート。

まず、第1章.海の民のくらしと歴史。
壁面パネルが実物貼り付け展示されている。地図上に実物を貼り付けちゃ

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しゃべるヒトーことばの不思議を科学する@国立民族学博物館

しゃべるヒトーことばの不思議を科学する@国立民族学博物館

「しゃべるヒト」展(2022.9.1-11.23)に行ってきた。

ろう者の写真家・齋藤陽道さんが少し関わっているらしい。『暮しの手帖』で連載されている「よっちぼっち 家族四人の四つの人生」で、文筆家としての齋藤さんのファンになったわたしとしては、気になるところだ。
しかも、ろう者の齋藤さんが関わっているということは、手話が結構メインになっているのだろうか?
展示のタイトルからは、特に手話がメイン

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「きのくに刀剣ワールド」と「疎密考」@和歌山県立博・美

「きのくに刀剣ワールド」と「疎密考」@和歌山県立博・美

和歌山県立博物館で、刀剣の特別展をやっていると知って、久しぶりにお出かけをした。はじめて和歌山県立博物館に来たが、ガラス張りの建物が素敵だ。特別展「きのくに刀剣ワールド」への期待も高まる。

タイトルの通り、きのくに(紀伊国)=和歌山で活躍した刀匠たちの刀が時系列で展示されていた。
前まで刀剣にはあまり興味がなく、美しさもよくわからなかったのだが、舞台刀剣乱舞を観て以来、刀への興味が湧き、雑誌「刀

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復興を支える地域の文化ー3.11から10年

復興を支える地域の文化ー3.11から10年

国立民族学博物館の特別展(2021.3.3-5.23)に友人と行ってきた。

副題の通り、今年で東日本大震災から10年が経つ。そんな節目に、これまでの復興の歩みを振り返るような展示だった。

プロローグは「津波石」という下道基行さんの映像作品だ。
津波石はその名のごとく、津波の力で打ち上げられた石のことで、この作品では沖縄の石というかもはや岩が、砂浜にぽつんとある。
スクリーンに映し出される津波石

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先住民の宝

大好きな国立民族学博物館、みんぱくの、春に予定されていた特別展が新型コロナウイルスの影響で延期になっていたのだが、結局12月15日の最終日に滑り込みでみることができた。

いやもう単純に、面白かった!
さまざまな地域の「先住民」と呼ばれる人たちの宝が展示されているのだが、簡潔なわかりやすい文章と、たくさんのもの、もの、もの。
見てるだけで楽しい。
知らなかったことを知るのって楽しい。
世界にはたく

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The Citi exhibition Manga

大英博物館。
世界でもっとも有名かつ素晴らしい博物館の1つ。そう言われている。
博物館大好きな私としては、行きたい気持ちはある。きっと素晴らしいんだろうな、とわかっている。
ただ、判官びいきで大英帝国を嫌悪している私は、『でもその素晴らしい展示品たち、他国からかっさらってきたやつでしょ?』そんな意地の悪い考えが頭に響いていた。
そんなわけで、行きたいけど行きたくない大英博物館に、マンガ展をきっかけ

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驚異と怪異-想像界の生きものたち-

国立民族学博物館で現在開催中(2019.8.29-11.26)の特別展「驚異と怪異ー想像界の生きものたちー」をみてきた。
第一部が『水』『天』『地』『驚異の部屋の奥へ』で、第二部が『聞く』『見る』『知る』『創る』で構成されていた。

『水』のゾーンでは、人魚(ディズニー的なマーメイドではない)やカッパ、龍などが絵や置物、人形などであらわされている。
この最初のゾーンで、地面に何かの生きものの足跡が

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正倉院展

先日、正倉院展に行って来た。
正倉院展には、毎年行くようにしている。
とはいえ、行けない年もあるし、行っても混んでいてすぐに疲れてしまうので30分ほどで見終えてしまう。
そんなわたしにとっての秋の風物詩を記録しておく。

まず、奈良に向かう電車の中で、今年の展示の予習をした。といっても、ホームページの正倉院展のページを読んだだけだが。
そこで心惹かれたのが、「七條刺納樹皮色袈裟(しちじょうしのうじ

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アルテ・ポプラル

国立民族学博物館(みんぱく)の企画展、「アルテ・ポプラル」を見に行ってきた。

「アルテ・ポプラル」とはメキシコの大衆芸術のことで、『月刊みんぱく10月号』の記事によると、"特別な才能に恵まれた芸術家や専門の美術教育を受けたアーティストによる美術作品ではなく、感性豊かな市民と熟練した職人たちによる造形表現"だそうだ。2年前にメキシコに4か月ほど遊びに行っていた身には必見の企画展だわ、と最終日12月

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