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【甘い菊菜を知らないなんて】

当店で扱う菊菜はいつも“丸葉の菊菜”と決めています。
普段はそこまで気にされてないかもしれませんが、菊菜には丸葉という種類が存在していて、形だけでなく味にも特徴があるんです。
滋賀県では菊菜といえばこの丸葉。一体どんな特徴があるのでしょうか。

【あの嫌な苦味やエグみがない】

農家さんから受け取った丸葉の菊菜

丸葉というのはその名の通り葉先が丸いものを指します。
一般的な菊菜は葉先がギザギザと尖っているのが多くないですか?
ギザギザタイプは菊菜独特の苦味があります。
この苦味が好きと言われる方も多いと思いますし、苦味を活かした
食べ方もモチロンあるのですが逆に“苦手だなぁ”という人も多いです。
そんな人にこの丸葉の菊菜を食べてもらうと百発百中で驚いてもらえます。

“今まで食べた菊菜と全く違う!”

特にお子様は苦いものが苦手なのでこれを食べて一気に菊菜が好きになった
なんてお話もお客様からよく聞きます。

【菊菜が甘いってどんな味なの?】

普段から苦味のある菊菜を召し上がってる方からすれば
“甘いと言われても想像がつかない”なんて声が聞こえてきそうです。
自分も昔は全く同じことを思っていました。
この仕事を始めた頃、菊菜を栽培されている農家さんの畑を見せて頂いてる時に“葉っぱちぎってそのまま食べてみ”と言われたので食べてみると
“菊菜が甘い、なるほど!”と頷いたものです。

まず、一口食べてみるとちゃんと菊菜の『香り』が口に広がります。
ですが苦味やエグ味とは違った葉物を食べた時の香りが確かに存在し、
噛んでいくにつれて….

“え!!!!!!”

どこかで感じたことのあるこの風味….

“そうや、これはリンゴを食べた時に感じるあのほのかな酸味をまとた果物独特の甘みや!”

そうなんです、驚く事に全く予想だにしなかった斜め上からの味わいが口の中に広がっていたんです。何度も葉っぱをちぎっては食べて何回もその驚きを確認するように味見してしまった事は今でも鮮明に覚えてます。


【生食できるからこそのメリット】

気温が下がると“マルチ”と呼ばれるビニールを被せ、地温を上げて生育を促進させます。

他のお野菜でも同じことが言えるのですが
生食できるという事はそのお野菜がもつ栄養素をダイレクトに摂取できることが最大のメリットとして挙げられます。
菊菜においてはビタミンB1、B2、Cや葉酸が水溶性と呼ばれる栄養素で湯がいたりすればその茹で汁に栄養素が流出してしまうところが勿体ないのですが、生食するとその心配もありません。
(余談ですがその茹で汁も飲めるスープなどにするのもオススメ。)
また、菊菜はβカロテンがとても豊富なお野菜です。
βカロテンは油との相性が最も良いとされているので、脂分を含むお肉やお魚などとの食べ合わせが推奨されています。


【丸葉の菊菜、最強の食べ方】

丸葉の菊菜のジェノベーゼ、ソテーしたもみじ舞茸を乗せました。

生食がオススメで油との相性の良さも考慮すると“ジェノベーゼ”がベストではないでしょうか?
オリーブオイル、パルメザンチーズ、すり下ろしニンニク、塩、ブラックペッパー、そして松の実も良いですがなかなか見つからないとか高価だったりするのでゴマだれで代用するのもアリです。
パスタを湯がいてる間に、液体調味料全てとニンニクとチーズをミキサーにかけて塩胡椒で味の調整。麺が茹で上がったら和える。わずかこれだけの事ですので15分もあれば余裕で完成です。
苦味のない菊菜だからこそできる老若男女誰もが食べれるジェノベーゼでしっかり栄養も取れてしまうパーフェクトなメニューです。
ジェノベーゼソースが余ったら瓶に詰めて冷蔵庫へ。蒸し野菜につけて食べたりポテサラに入れたり蒸し鶏にかけたりと様々なアレンジも利きます、もう良い事尽くしですね。


当店では
大体11月頃からこの丸葉の菊菜が入荷スタート致します。
旬は2月の終わりくらいまで。
通販でもご購入可能です。
お好きなお野菜BOXをご注文の際、備考欄に“丸葉の菊菜希望”とご記入くださいましたらお入れ致しますのでお申し付けください。
食彩市場のオンラインショップはコチラ



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