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薬剤師の南 [沖縄×薬局薬剤師 オリジナル小説]

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幼少期に沖縄から来た女性薬剤師に影響された南依吹(みなみいぶき)は薬剤師免許を取得し、沖縄の田舎町の薬局に新人として赴任する。 沖縄から来た薬剤師が依吹に残したのは、生薬を擬人…
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#オリジナル小説

#35薬剤師の南 第7話-2 ヒーローの南(小説)

 薬局の看板にはよく『どの病院の処方箋でも受け付けます』との文言が書かれている。つまりは…

#34薬剤師の南 第7話-1 ヒーローの南(小説)

 小学校に上がる前の私は世の女の子の例に漏れず、女児向けのファンシーなアニメ番組の数々に…

#33薬剤師の南 第6話-7 青い宇宙 Ⅰ(小説)

 帰りの車内で、 「よりによって依吹さんを連れていった日にあんな話が出てくるとはねぇ………

#32薬剤師の南 第6話-6 青い宇宙 Ⅰ(小説)

 仕事を全て終え玄関まで移動すると、見送りに来たお母様と三人で現在の美海ちゃんについての…

#31薬剤師の南 第6話-5 青い宇宙 Ⅰ(小説)

 ふと、私達の背後のドアが開く。 「ああ、當真さん、ご苦労様です。外に車があったからいら…

#30薬剤師の南 第6話-4 青い宇宙 Ⅰ(小説)

 美海ちゃんは人差し指で自分の鼻カニューラを叩き、 「県内の高校で、こんなのを付けてる人…

#29薬剤師の南 第6話-3 青い宇宙 Ⅰ(小説)

 高江洲さんの家はアパートの一階部分にあった。かなり広々として、もう一回り大きければマンションという規模なので、家族がメインターゲットの物件なのだろう。  當真さんはチャイムを鳴らして名乗ると、 「入ってー」  間延びした女の子の声がインターホンから返ってきた。  そのまま私達はリビングまで入る。 「こんにちはー、薬局でーす」 「朋夜ちゃーん、ヤッホー!」  数学の教材を机に広げた女の子――高江洲美海さんが、當真さんの姿に表情がぱっと明るくなる。 (……と、朋夜ち

#28薬剤師の南 第6話-2 青い宇宙 Ⅰ(小説)

 今の私の頭にある知識で知っていることといえば――神経芽細胞腫は白血病などと並んで、主要…

#27薬剤師の南 第6話-1 青い宇宙 Ⅰ(小説)

「それじゃ、無理のない範囲で涼しい時に歩いてみてくださいね。失礼しますー」 「はい、また…

#26.5薬剤師の南 登場人物・組織・団体・地域など

この記事では、当オリジナル小説「薬剤師の南」の登場人物・組織・団体・地域などの紹介・解説…

#26薬剤師の南 第5話-3 spica de trillion[小編] (小説)

「いやー、いい暮らしだよねぇ。仕事はこれでもかというほど順調、職場の人間関係も問題なし、…

#25薬剤師の南 第5話-2 spica de trillion[小編] (小説)

「桃、ベタとトーンの確認はいかがでござるか?」 「ござる言うな。次言ったらマジで引っ叩く…

#24薬剤師の南 第5話-1 spica de trillion[小編] (小説)

 七月最初の日曜日の夜八時。時間だ。  私のパソコンからスカイプを立ち上げる。 「ハロー…

#23薬剤師の南 第4話-11 迷子(小説)

「お帰り」  スノーマリン薬局の患者入口側のシャッターはもう閉まっていた。  私が裏口から戻って調剤室に顔を出すと、當真さんが声をかけて出迎えてくれた。 「遅かったねぇ。大変だったみたいじゃない」 「ええ、本当に……赤嶺さんからの電話、取りましたか?」 「どうぞ鍛えてやってくださいってね。あ、そうそう、あの人、市内の祭にベース持って現れるから、心の準備くらいはしておいてねー」 「ベース?」 「楽器のベース。あの人バンドでベース弾いてるのよ」 「へえー」 「おお