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大学入試/進路指導関連

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私が書いた入試や進路関係の記事のまとめ。九州の受験事情も。
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2022年8月の記事一覧

大学受験と高校受験の本質的な違い

大学受験と高校受験の本質的な違い

私は数学を教員として勤務しており、主に大学受験を予定している生徒の授業を担当しています。そうしたクラスの生徒は当然本人だけでなく、保護者も大学進学の意欲が高いことがほとんどです。

ところで、九州では保護者の世代は大学進学者がそれほど多くありません。そのため、場合によってはクラスの半数以上の生徒の保護者が大学受験を未経験ということがあります。

もちろん、普通科の進学コースに入学している生徒の保護

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「何になりたいかより何が好きかで進路を語れよ!」

「何になりたいかより何が好きかで進路を語れよ!」

元ネタは以下です。ちなみにワンピースではありませんのでご注意ください。

冗談はさておき、担任として面談や進路指導中に生徒の希望進路や志望動機を聞いていると「○○なりたい」ということが先行しているケースがよくあります。

私の場合、そうしたケースに遭遇した場合、生徒にその進路について再考するようにということ、そして何をしたいかということをもう一度考えるように促しています。

なりたい職業ベースの進

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独断と偏見に基づく「大学受験業界史」

独断と偏見に基づく「大学受験業界史」

私は大学受験業界に携わってかれこれ20年以上になります。

教員と就職する以前から、大学1年の時から塾で大学受験の講師を始めたので、自分の受験経験も合わせるとかなりの年月を大学受験の対策や分析にかけてきました。

そこで、今回は独断的偏見ではありますが、私の受験経験も含めたここ四半世紀+αの大学受験業界史、特に参考書や塾予備校を中心とした業界史を備忘録代わりにまとめていきたいと思います。

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「始めに過去問ありき」

「始めに過去問ありき」

教員は授業を行うだけが仕事でありません。

具体的には教科担当だけでなく担任として、生徒の大学受験に向けての学習をマネジメントを行っています。
(事務仕事などももちろんありますが)

大学受験を目指す生徒(特に高3に上がってすぐの生徒や、難関大学に向けて受験勉強を始めた生徒)との面談やホームルームでの声掛けで常に口にするのが

「始めに過去問ありき」

という言葉です。

どのぐらいの知識を要求さ

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