#140字小説『保護者のつもりで侵害者』／お題：プライバシーデー／Xへポスト9/28

2023年9月にX（旧Twitterと呼ばざるを得ない）へポストした
140字小説を紹介します

※改行などは、Xへポスト時点より修正している場合があります。

『保護者のつもりで侵害者』

「プライバシー保護の観点から、プレ入園を機に顔出し引退やて」
「直角でいい親ムーヴかますの何なん？」
「赤ちゃんから2歳という可愛い盛りの子を利用して、散々稼いどいてな」
「でも、綺麗な部分だけ世に出しとるだけましか」
「君、育児漫画の被害者やったな」
「画力高すぎて顔出し同然なんよ」

2023年9月28日作

◆9月28日は「プライバシーデー」らしいので
　自主お題として創作しました。

1964年（昭和39年）、日本で初めてプライバシーが争点となった
裁判が行われ、プライバシー侵害を認められた日にちなんで、
制定されたようですね。

その裁判とは、三島由紀夫氏による小説『宴のあと』の作中で
プライバシーを侵害されたとして、有田八郎元外務大臣が
作者と発行元の新潮社を訴えたものだそうです。
裁判でプライバシー侵害が認められ、損害賠償を命じる判決が出たことが
大きな話題となったみたいですね。
以降、日本でも「プライバシー」という言葉が広く周知されるように
なったんだとか。

本文は、有名人（芸能人かYouTuberか、インスタグラマーなどの
インフルエンサーなのか……そこらへんが明記されていませんが）の
子どもの顔出しに否定的な2人の会話でしたね。
1人はなんと、自身がモデルの育児漫画の自称・被害者のようです。
会話が関西方面の方言なことは、深い意味があったり、なかったり……？

★Xのアカウント：想田翠／140字小説・短編小説 @shitatamerusoda
　#今日は何の日 タグを付けて、投稿（ポスト）したものです。

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◆同じく、Xにポストした140字小説を紹介した記事はこちら。↓

◆↓ この記事の親よりは、顔出しされる方がましと思えるかもしれません。
　【ホラー・サスペンステイスト】3作品まとめ記事、ご一読ください。

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