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しろいひと
2024年3月9日 18:56
冷たい白色 ざっざっざ踏んだら固く触れたら溶ける変なやつ冷たい透明 ぴようぴようそこにいるようでそこにいない白色滑る変なやつまぶしい青色 ぽかぽかぽか白色透明 いなくなった残った茶色に ぺちゃぺちゃぺちゃ覗かせ緑も変なやつ飛んでけ桃色 ひらひらひら茶色もいつしか桃色絨毯水色きらきら 桃色いかだ桃色追いかけ変なやつあったか透明 ぴゅーっと吹いた青色 桃色 さよう
2023年12月24日 06:50
嘘をつくようになった私を見てくれないから優しい言葉を並べるようになった孤立したくないから好意を見せるようになった心が満たされないから毎日が楽しくなった利益が得られるから欲しい欲しい君が好きだよ君が好きだよ君のことが1番好き私を好きな君が好きだからこれからもだからこれからも私が好きな君でいてね?表の嘘の話
2023年12月16日 17:54
あなたの夜はどんな夜ですか温もりに包まれたやわらかな夜ですか期待に満ち溢れたいつもよりも日の出が待ち遠しい夜ですか寂しさに支配された冷たい夜ですか不安で消えてしまいそうな永遠に太陽が昇ってこなければいい夜ですか煌びやかな夜を彩るために仕事と向き合う退屈な夜ですかあなたの朝はどんな朝ですか目を瞑ればいつのまにか朝を迎えるそれを当たり前にしてきましたか眠ることが
2023年12月15日 15:20
「こんにちは」トンボ眼鏡に古い自転車荷台に巻かれた漆の箱お爺ちゃんは緑色のおはぎを届けてくれる世間話もそこそこに母はその箱を持って家に入る私はこのおはぎが大好きだった緑色のきな粉に粒の粗い餅中にはたくさんのあんこが入っているこのおはぎは何故緑色なのかスーパーに並ぶ物と何故違うのかその時の私にはわからなかった「こんにちは」焦茶色の縁側白いふわふわと優しい
2023年12月12日 18:31
カーテンの隙間が白んで見えるどうやらまた夜を超えてしまったらしい一点を見つめていようと、目を瞑っていようと同じ何度この夜を超えただろうか何度この私を繰り返しただろうか何度この私を止めようとしただろうか何度も、何度もある日、巡り尽き果てた先にふと色のない朝を見た終わらない夜を憂うよりも色のない朝を杞憂とし過ごしてみようそうだ、新しい物語を紡ごうストレスの元凶ではな
2023年3月11日 02:54
卒業泣いている者いつものように談笑している者記念撮影をしている者アルバムに書き込みをしている者先生と会話する者何がめでたいのだろう卒業証書の筒は冷たく感じたアルバムに虚言を綴る都合のいい人間と連絡先を交換する何故笑う事ができるのか何故泣く事ができるのか全くわからないただそこで私を踏み躙った顔が笑っている「楽しかった、今までありがとう」「うん、またね」さ
2022年6月3日 16:02
「おかえり」前籠に新聞をたくさんいれた緑の自転車学校の帰り道その声が聞きたくてあたりを見渡す何をしていた人なのかいつから話すようになったのかどんな話をしたのか今となってはわからないけどその人に会うと笑顔になれた白髪に丸メガネ優しい笑顔がよく似合う人だった「…開かない」学校から帰ると鍵がかかっていた蝉の声を聞きながらどうしようか考えた時ふと緑の自転車が思い浮か
2022年5月7日 16:24
道よく知っていてよく知らない道靴底に石が当たる転校する前ここには何もなかった踏み固められた土が僕たちの通学路田んぼの間を落ちないように綱渡りするように歩く横切るカエルにあいさつをして体操着袋をパタパタと揺らす給食を残さず食べたらどのくらい先生より大きくなるのだろうテストで100点をとったらどのくらい大きなはなまるがつくのだろうあの大きな山を越えたらどんな世
2022年3月2日 14:52
見見ている何か温度のあるものがこちらを見ている私には見えないが確かにこちらを見ている冷たくもあり焼けるように熱くもある恋焦がれ独り舐めるようなそれもまた1つか胸に痛みを覚えたどうやらそれが刺さったらしいかえしがあるのか刺さった箇所は熱を帯びる気色の悪い感覚と共に私の中に黒いモヤが生まれる何故だ音を感じる見られているだけのはずなのに笑われている
2021年7月21日 18:09
僕のスマホには1つだけ留守番電話の記録がある「 メッセージを一件再生します 」・・・もしもし?あー…特に用はないんだけど暇だったらご飯どうかなって思ってさ!いつでも良いから!連絡待ってる!・・・「 メッセージを一件再生しました 」いいよってすぐに伝えればよかったのに後悔しても後悔しても君には届かない届かないんだどこにでもある非日常のお話
2021年6月24日 19:39
僕の知らない人僕の家には知らない人がいる「美味しいコーヒーを淹れてあげて」お母さんの言葉のままに僕はその人にコーヒーを淹れた知らない人はずっとその場から動かないただこちらを見て少し微笑んでいる「昔は俳優さんにスカウトされちゃうくらい素敵だったのよ」その人の昔話をお母さんは楽しそうにコーヒーの薫りに乗せる暑い日の夕暮れ遠くから冷たい風がふいたそれは漂っていた
2021年6月16日 14:24
風ねえねえ!お空はなんで青いの!海の色がうつっているからだよじゃあ!お日さまはなんでまぶしいの!みんなを照らすために明るいんだよ僕がとうめいなのにも理由があるのかな!君は君の大切な人の背中を押せる風になったんだちゃんと押せるかな!大丈夫君が願えばきっとどこまでも遠くへ
2021年4月17日 01:14
明日|いつか夢見たこの世界は思ったよりずいぶん何もなくて寂しがりな僕をわかったふりしてたよね電子音が脳に響く「また明日|」そんな言葉ばかりその明日はちゃんとやってくるの?神様はここにいるんだと胸を叩いて教えてくれた「君に涙は似合わない」そういう君は泣いていたねそういう君すらもういないいつかの小さなお話
2021年4月15日 17:22
星の名前「ねえ、星を見に行かない?」「かしこまりました」「外は寒いね」「現在の外気温は3℃、天候は快晴降水確率は0%です」「お腹すいたな」「現在地から飲食店をお調べしますか?」「ううん、大丈夫」「かしこまりました」「ねえ、あの星なんて名前だろうね」「現在地から見える星を検索しますか?」「ううんなんて名前なのかなって思っただけ」「ではお調べした方