アイドル 【散文詩】
◯月某日、久しぶりに出演する番組のリハーサル、可愛く笑って間違えずに踊れるか不安、本番になって、司会者の奴が紹介したアイドル名が間違っていることも指摘できずに愛想笑い、みんなー愛してるよと息を吸うように嘘を吐く、曲を歌い終わったらまた愛想笑いをするだけだ、愛してるの意味も恋をする意味も、アイドルになって忘れてしまったよ。
夜になって机で開く日記、ペンを走らせてあの俳優が連絡先を聞いてきて気持ち悪かったと書き記す、きっとわたしの抱えてる問題はアルキメデスでもニュートンでもガウス