エンドレスサマー 【散文詩】
こんなさみしい夜は月が街を照らさないといけない、ひとりぼっちで泣いているきみにもこの光が届いて、パジャマのまま缶ビール片手に夜に出かけよう、夏の汗に濡らされた顔は、星の匂いが染み込んだハンカチで拭いてしまおう、きみがパジャマにしている学校のジャージほどこの夜に似合う服装はない、纏ったのは学校のジャージのまま、体型も変わらないままで、歳だけを重ねてしまったね、エンドレスサマー、毎日は夏休みの続きでしかなくて、終わらない夏を生きている、形のない季節が大きな力らでぼくらに降り注いで、小さな力でぼくたちは目の前の道を歩いて行く、きみの言葉以外なにもいらない、そんな夜にぼくらの声は、きっと宇宙の果てまで届くだろう。
きみのために風は吹いている そう思えるのはきみのかけがえのない生活が、日々が、 言葉となって浮かんでくるからだと思う きみが今生きていること、それを不器用でも表現していることが わたしの言葉になる 大丈夫、きみはきみのままで素敵だよ 読んでいただきありがとうございます。 夜野