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【水曜日のしかけ#10】1秒フィードバック『北海道じゃなく沖縄行ってるよ!』

水曜日はマネジメントに関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

今回は、上司の皆さんが日頃から実践しているメンバーへのフィードバック力が更に向上する7秒しかけです。

その名も1秒フィードバック

北海道じゃなく沖縄行ってるよ!』を紹介します。

『白潟さん、沖縄行ってるよ!ってフィードバックどういう意味ですか?』
どんな意味だと思いますか?

『えーー!なんだろう? 北海道じゃなく沖縄に行ってる?
そっか 方向がズレてるという意味のフィードバックですか?』
さすがですね!ピンポンです!

それでは、紹介していきます。


この記事はショート動画でも解説しています。
「気軽に学びたい!」という方はTiktokもご覧ください!!


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】

・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す

できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~

何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~

習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 1秒フィードバック『北海道じゃなく沖縄行ってるよ!』とは

上司であれば、メンバーに1日数回はフィードバックするでしょう。
例えば、売上目標達成に向けてのメンバー提案へのフィードバックであれば

上司:チームの売上目標達成率が低いよね、どうすれば目標達成できると思う、田中さんの意見をきかせて
田中:〇〇マネジャー、メンバーが個人別に目標を持たない方がいいと思います

「個人別に目標を持つことは正しい」という前提で考えてください。
皆さんなら、この後どうフィードバックしますか?

まさか、

上司:個人別の目標を持たない?!それちがうよ!かなりずれてるね!

こんなフィードバックはしないですよね。
(もちろん、メンバーとの深い信頼関係があり直後の否定をメンバーが望んでいる場合は例外です)

メンバーが提案した直後の否定は良くないフィードバックです。
メンバーがへこみますし、次から提案しなくなるリスクがあります

直後に否定したくなったら、つぎの7秒しかけを活用しましょう。
ちがう!』でなく『そのこころは?

今回は、もうひとつの7秒しかけを紹介したいです。
そのフィードバックしかけが『北海道じゃなく沖縄行ってるよ!』なんです。

メンバーの意見や提案がかなりズレている時のフィードバックで活用します。具体的には、

上司:チームの売上目標達成率が低いよね、どうすれば目標達成できると思う、田中さんの意見をきかせて
田中:〇〇マネジャー、メンバーが個人別に目標を持たない方がいいと思います

上司:田中さん、意見ありがとう!なんか北海道じゃなく沖縄行ってるね!
田中
:え!私、北海道でなく沖縄いっちゃってますか?

上司:うん、残念だけど解決の方向がずれてるかな
田中:そうですか、北海道が好きなので行けるようもう1回考えます

こんな感じで活用してください。

その後の会話は

田中:〇〇マネジャー、マネジャーが忙しすぎると思ったりするんですが?
上司:私が忙しすぎる?(しばし沈黙で考える)
(そうか、自分が忙しすぎてメンバー育成に時間が割けてないのか・・・)
いいね!今の提案、仙台あたりまできたかも

田中仙台まできちゃいました!嬉しいです。もうすぐ北海道ですね
上司:そうだね、私が忙しすぎることによる問題をどう解決すればいいのかな?

田中:はい、まず我々若手には商談力が足りません。マネジャーに商談の指導、例えばロープレ(ロールプレイング)をやってもらうとか?
上司:ロープレか!いいかもね

田中:他には、営業活動の仕組み化もいるような気がします
上司:仕組み化か、今までほとんどできてなかったね。
田中さんもう青森まできたね!あとは、どう具体化していくかだ

田中:ありがとうございます!青函トンネル抜けて北海道行きます!
上司:みんなでロープレの頻度・方法、仕組み化を考えていこう

いかがでしょうか?

こんな感じでフィードバックしていくと、ゲーム感覚
フィードバック ⇒ 提案を考えプレゼン ⇒ フィードバック
という流れでメンバーとのコミュニケーションがとれます。

いわゆるゲーミフィケーションです。

「ゲーミフィケーション」とは、サービスや教育、企業研修などにゲーム要素を取り入れ、対象者を熱中させることで、コミュニケーションやロイヤリティの強化を図ろうという考え方です。

気にいってもらえたら、ぜひ『北海道じゃなく沖縄行ってるよ!』実践してください。

大阪の方が『東京じゃなく福岡行ってるよ!』でもいいですし、
すごい遠くの『北極じゃなく南極行ってるよ!
近場の『大宮じゃなく横浜行ってるよ!』もありです。
地名を変え楽しんでください。

2 アンカー(『北海道じゃなく沖縄行ってるよ!』を思い出させるきっかけ)

きっかけがなくてもメンバーにフィードバックできる方は『北海道じゃなく沖縄行ってるよ!』を実践してください。

実践するのに不安がある方は、人すなわち「メンバー」をきっかけにしましょう。

★ XXさんが意見を言った/提案した!
意見/提案がズレてたら ⇒ 
北海道じゃなく沖縄行ってるよ!を実践する

さて、誰なら一番言いやすいですか?
全メンバーの中から次の条件にあてはまるメンバーを選んでください。

・ ツッコミやすい
・ 『北海道じゃなく沖縄行ってるよ!』と言ったら面白がってくれる
・ 『北海道じゃなく沖縄行ってるよ!』と言ってあげると正解を考えてくれる

人がきっかけになりにくいマネジャーは、「会議」をきっかけにしましょう。

★ XX会議が始まった!
意見/提案がズレていたら ⇒ 
北海道じゃなく沖縄行ってるよ!を実践する

自分が言いやすい会議を選び、その会議をきっかけにしてください。

・ 部門ミーティング
・ チームミーティング
・ 1on1

3 今すぐ準備しましょう

北海道じゃなく沖縄行ってるよ!』を実践するには次の準備が必要です。
今すぐ準備しましょう!

① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。準備の例を次に示します。

・ 「XXさんに『北海道じゃなく沖縄行ってるよ!』と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに『北海道じゃなく沖縄行ってるよ!』と4回のチェック欄を書く
(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

北海道じゃなく沖縄行ってるよ!』いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今から
・ 明日から
・ 来週の月曜日から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
北海道じゃなく沖縄行ってるよ!』実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。 

1秒フィードバック『北海道じゃなく沖縄行ってるよ!』の紹介は以上でおひらきです。
皆さんのフィードバック力アップを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。
それでは、また明日!


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