【メンタルヘルス】「今」を丁寧に生きることが大切だという話
どうもみなさん!
臨床心理士・公認心理師のはしくれのおくけんです!
みなさんは、どれくらい「今」に意識が向いているだろうか?
過去や未来のことを考えずに、
・美味しいものを「美味しい!」
・TVを見て楽しい!
・音楽を聞いて落ち着く。
・自分の好きな香りをかぐ
・お布団がきもちい
とどれくらい「今の体験」を感じられているだろうか。
過去や未来に意識が向いていると、どんなに今の状況が良くても、豊かな「今の体験」をすることができなくなってしまう。
前回は、「過去と未来に意識が行くこと」が心身の不調の大きな要因の1つだといったお話をしました。
このことを、僕が実践している心理療法ACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)では「今、ここ」からの遊離といいます。
反対に、「過去や未来」ではなく、「今」に注意を向けることが心身の健康にとてもいいのだ。
このことを、僕が実践している心理療法ACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)では「今、この瞬間」との接触」という。
以下は「心の柔軟性」の図である。これだと①にあたる。
それでは、今日は「今」についてのお話をしていきましょう!!
今日の『読む処方箋』
今とは、「五感の体験」である。
思考に意識が向いている状態だと、過去や未来に意識が行く。
今を考えていると直感的に思うでしょ?
でも、思考の内容をよく見て欲しい。
「昨日~だったな~」
「明日~だな~」
「先週~だったな~」
「さっき~だったな~」
「これから~やらなきゃ!」
と、「思考」に意識が向いていると、構造上、過去や未来に意識が行くこととなる。
このことを脳科学では「デフォルト・モード・ネットワーク」といい、脳の最大80%のエネルギーを消費してしまい、心身の不調の要因の1つとなる。
そのため、「今」に意識を向けること。
「五感の感覚」に意識が向くことがとても大切になる。
この状態のことを脳科学の領域では「セントラル・エグゼプティブ・ネットワーク」という。
この状態だと、脳のわずか5%~10%しかエネルギーを消費しない。
何も難しいことではない。
・美味しいものを「美味しい!」
・TVを見て楽しい!
・音楽を聞いて落ち着く。
・自分の好きな香りをかぐ
・お布団がきもちい
と日々の生活を丁寧に生きることが大切だという話だ。
これには「没頭」することが大事になる。
没頭するためには「楽しさ」を感じることが大切となる。
能動的に楽しく過ごす。
能動的に楽しく遊ぶコツはこの記事で紹介している。
何も遊びだけではない。
遊び心を持って生きればいいのだ。
生活や仕事の中に楽しみをみつける。遊び心を持つ。
これは、「今、この瞬間」との接触」がないとできない。
子供の頃に夢中になっていて、今やめたことはあるだろうか。
今までやりたくても始めていないことはあるだろうか。
仕事でも、遊びでも、勉強でも何でもいい。
それをやってみよう。
さらに、マインドフルネスはこの状態に向かうためにとても助けになるエクササイズだ。
興味がある方は見て欲しい。
今回はここまで!
次回もお楽しみに😊
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