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骨盤前傾よりも骨盤後傾の方が臨床現場の運動療法・ピラティスでは重要な理由とは?

今回は、骨盤前傾と骨盤後傾の関係性についてお伝えします。

骨盤前傾アプローチを行う様に記載されている内容も多く、反対に骨盤後傾においては促すというよりは修正するという意味合いで記載されている書籍や論文なども多いと思います。

確かにそれも間違いではないと思いますが、、

骨盤後傾の捉え方によっては、骨盤前傾よりも骨盤後傾の方が目の前の対象者にとっては必要なことではないか?

そう思うことも多くなると思いますので、臨床的には骨盤前傾より骨盤後傾の方が重要になることが多い理由について今回は機能解剖学的に解説していきます。

骨盤後傾は股関節伸展である

骨盤後傾は股関節伸展である

まず当たり前の話ではありますが

意外と考える機会が少ない部分について解説すると

・骨盤後傾 → 股関節伸展
・骨盤前傾 → 股関節屈曲

この関係性は理解していくことが非常に重要になります。

立位姿勢では股関節伸展0度が必要になってきますし、歩行の立脚後期になるにつれては股関節伸展可動域が必要になってきます。

一般的な股関節の関節運動

一般的な股関節のエクササイズとしては、大腿骨が伸展方向に動いていれば伸展と判断して、大腿骨が屈曲側に動いていれば屈曲と判断しますが、骨盤が動いても股関節の動きになるため、、

立位姿勢や歩行において股関節伸展可動域を向上させていくためには、大腿骨が0度〜伸展域にかけて下がることも必要ですが、合わせて骨盤が後傾方向に動くこともできなければ股関節伸展可動域を高めていくことはできないです。

立脚は骨盤後傾・遊脚は骨盤前傾

歩行においては、大きく分類すれば立脚と遊脚に分類できます。

立脚では骨盤後傾できなければ、立脚は取れないですし、遊脚は骨盤が前傾しなければ遊脚は取れないです。

歩行の骨盤・大腿骨の動き

もっと細かい3面上の関節運動の組み合わせでいえば

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