立位姿勢における「骨盤前方シフト」と「前方重心」の違いと筋肉の作用について!
今回は、姿勢保持における筋肉の作用の違いについて解説します。
不良姿勢の分類としては、いくつかのパターンに分類することができます。この不良姿勢においても少し姿勢が変われば筋肉の活動も変化するため、姿勢の特徴について知っておくことは非常に重要になります。
医療機関で勤務されている方もインストラクターなどでスタジオで働いている方も、人間は動く生き物のため仮に股関節や膝関節が痛いなどの症状があったとしても、そこに対してのメカニカルストレスを改善しなければ、本当の解決にはなってないと考えることができます。
そういう力学的なストレスを把握する際に必要になってくるのが、姿勢パターンや姿勢の特徴を知っておくことになります。
その中でも、、
今回は、骨盤前方シフトと前方重心の違いについて筋肉の活動をベースに解説していきますので、臨床の参考にして頂ければと思います(^^)
骨盤前方シフトとは?
まず骨盤の前方シフトとしては、、
臨床の7〜8割くらいはこの姿勢パターンで姿勢保持をしている方が多く、胸郭と骨盤の位置が一致できない状態になっているため、腹圧を高めにくい状態になり、体幹機能の低下だったり、呼吸機能としても正常に機能しにくい状態になります。
この辺りのコラムもスウェイバック姿勢や骨盤前方シフトについて解説しているので見返して頂ければと思います(^^)
前方重心とは?
前方重心とは、「身体重心の前方化」という意味です。
身体重心がどの様にして決まるかという点ですが、上半身重心位置と下半身重心位置の中点が身体重心のポイントになります。
この2つのポイントを前後や左右をバランス良くずらしながら姿勢保持をすることで身体重心を大きく乱すこと無く姿勢保持をすることが可能です。
こういった状態の際に、身体重心の位置が前方に移動するわけなので、骨盤の前方シフトでも身体重心の前方化が起きることは考えられますが、身体重心が前方に変位していると言い換えられるわけではないということです。
骨盤前方位と前方重心の違いとは?
骨盤の前方シフトと身体重心の前方位を解説しましたが、この2つの筋肉の作用や活動の違いについて解説をします。
大まかに解釈するとしたら、、
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