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金融

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記事一覧

任売VOL.3

任売VOL.3

「マジかぁ、百戦錬磨のSさんが線香を立てるとは…。… 終わっちゃうかなぁ、俺」と考えた。

現地に向かった。

潜みながらビルを見た。

「あれ?1階の占有屋さん、電気がついてる!」

すごく、びっくりした。
まだ朝焼けの早朝に悪そうな方々が占有しているフロアーに出入りしていた。

すると、1台の大型のトラックが来た。

荷台に事務所内の色んなものを積み始めた!

7時、トラックは荷物を載せて何処

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任売 VOL.2

任売 VOL.2

占有屋さん、支手決済、税務署。。。
う〜ん、まさにタイトロープ。
痺れる💦
しかも時間も無い。

兎に角、売買を成立させるには占有屋さんを退去させ、買受人にキレイな状態で渡さなければならない。

先ずは競売阻止を目論み、占有屋さんと賃貸契約を結んだ先代との交渉から始めた。

月末に回ってくる手形について説明し、売却代金で手形を落とさなければならない。現況、当社に資金の余力は無い。不渡りとなり、次

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任売

任売

不良債権処理をやっていると、競売と同じく隣り合わせになるのが、任売(にんばい)だ。

複雑な債権債務の関係があり、権利関係が複雑、かつ調整が難航するようであれば競売。
反面、債権債務が明確であり、売却金額が合意できて債務の回収が可能であれば任売。

こんなイメージで対応していた。

ある破綻間際の企業があった。土木業者ではあったがバブルで急成長。豪華な4階建ての社屋を建てていた。

バブルは弾け飛

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未知との遭遇

未知との遭遇

金融機関に入って8年目、30歳となり、相応の知識も得てきた頃だ(松井秀喜がジャイアンからニューヨークヤンキースへ移籍した年)。

思い起こすと、事業者との交渉だとかが楽しく、やりがいを感じていた頃かもしれない。ただ比較的に綺麗な仕事であったから、そのように思っていたのだとも思う。
綺麗な仕事とは、正常な事業者との取引であり、その逆は誰もが嫌がる不良債権処理だ。

やりたくはなかったが、平成14年か

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未知との遭遇2

未知との遭遇2

「とりあえず、。。。」

午前0時頃、ぼくは嫁さんが持たせてくれた、おにぎりを出した。社長さんは籠城して約7時間、何も食べていなかった。

すごい勢いで食べた。

「奥山さん、弁護士来るまでどうしますか」
→(いや、おにぎり差し入れして帰るつもりですが?と心の中でつぶやいた)

「そ、そうだね、じゃぁ多分会社の再建は無理ですから、整理方針をつくりましょうか💦」
「いいね!正直にお伝えするよ。なん

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未知との遭遇3

未知との遭遇3

債権債務の紐付けと貸出金と被担保物件の紐付けが終わった。

なんだか、外は明るくなり始めていた。

籠城している店舗にも次第に明るい日差しがブラインドから差し込んできた。

なぜ、60間近の社長と朝まで籠城しているんだろ?と薄々感じながら、弁護士さんへの資料を作り込んだ。

その時、バタン!
入口の扉が音がした。
ついに奴らが踏み込んできたのか?

違った。
弁護士先生が登場した。
「ちょっと早起

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不動産競売

不動産競売

[不動産競売]
いつからか、ぼくはこの手法を繰り返すことにより、何だか知らないが色んな経験をしてしまった。そんな事件を書き記したい。

[不動産競売とは]
不動産競売(ふどうさんけいばい)とは、民事執行法(以下「法」という)に基づき、債権回収のために、債権者が裁判所に対して申立てを行うと、その不動産を裁判所が売却する手続である。強制競売と担保不動産競売を併せて一般にこのように呼ぶ(Wikipedi

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不動産競売2

不動産競売2

平成10年から20年ぐらいまでかな?
企業の破綻、不動産競売となると必ず強面のおじさん達が暗躍してきた。

3点セットの資料の中には、必ず執行官が写すモノがある。今もそうかもしれないが、仏壇が有れば必ずその写真を付ける。

ある物件(居宅)を整理した時だった。

今のようにインターネットで日本全国から入札できるようなシステムではなかったため、取得の意向があるお客様へ持ち込み、落札出来るように広報し

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