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未知との遭遇2

「とりあえず、。。。」

午前0時頃、ぼくは嫁さんが持たせてくれた、おにぎりを出した。社長さんは籠城して約7時間、何も食べていなかった。

すごい勢いで食べた。

「奥山さん、弁護士来るまでどうしますか」
→(いや、おにぎり差し入れして帰るつもりですが?と心の中でつぶやいた)

「そ、そうだね、じゃぁ多分会社の再建は無理ですから、整理方針をつくりましょうか💦」
「いいね!正直にお伝えするよ。なんでも聞いて?」

外には怖そうなおじさん達とおまわりさんが睨みあっている。
そんな中、店舗の中では銀行員とお客様が今、まさに求められている[心理的安全性]が担保されていた。

先ずは最新のBSを実態修正した。
「この現預金はマイナス15百万円、在庫はマイナス18百万円、借入金のうち代表者借入金は40百万円のうち30百万円は街金と消費者金融からの借入金…。」

「めっちゃ債務超過じゃん。会社は破産、社長も破産だねー。」
「そ、そうだね。」

次に資産について。
店舗内の委託販売商品と在庫を分けた。委託販売商品はお返しする商品。綺麗にたたみ梱包までした。在庫については弁護士に精算してもらう事とした。

次は法人、個人の不動産について。
各行の担保ポジションを作成。
「あれ、ウチが一番いいポジションだ笑」と思った。
「店舗と自宅は競売だねー。」
「それは仕方ない。ただ自宅は親族が支援してもらえるかもしれない。どうすればいいかな?」
「任意での売却は難しい。競売で入札してもらいましょう」

次は保証人と保証債務の確認。
社長は破産だけど、奥さんも破産だねー。とか言いながら債務毎の保証人を作った。

なんだか、スピード感もあり、着々と債務毎の整理が出来てきた。

[つづく]

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