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エッセイたち

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家族の思い出とか。
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#エッセイ

まだ何もやりきれてないから。

まだ何もやりきれてないから。

『20代は、仕事で死ぬほど働きたい。』

そう思っていた。

しかし、社会人3年目で休職して駐妻になった。
たくさん働きたかった私は、責任のある仕事が少ないままお休みさせてもらうことになった。

空手も、始めて1年ほどでメキシコにきたので、自主練はするもののお休みしている。

大学院まで行って学んだ専門分野でも、曖昧な知識も多く、専門家になりきれていない。

バイトしていたカフェでも、ラテアートを

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その「ありがとう」は、伝わっていますか?

その「ありがとう」は、伝わっていますか?

あれ?
今日あのとき、ありがとうって言ったっけ?

そんなふうに思うことが増えた。

子どもがいるとそっちに気を向けているために、相手のことは話半分くらいになってしまうことが多い。

例えば、会計時お釣りを待っているとき。

子どもの様子を見ながら、待つ。

何か言ってくれたりしても、大体、「あぁ、はい。」ぐらいな感じで適当。

メキシコでは去り際にgraciasは普通に言うから、ありがとうっては

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noteは寝かせた記事ばかり。

noteは寝かせた記事ばかり。

note執筆者あるあるなのか?

私あるあるなのか?

下書きに溜めておいた自分の気持ちや考えを1〜2ヶ月くらい寝かせてから表に出すことが多い。

私の記事も、わりと思い悩んでる系が多いような気もするが、
実はそこまで悩んでいなくて。

数ヶ月前のモヤモヤを書き溜めて、
下書きに残しておいて、
時間が経って消化されて、
気にしなくなったときに出す。

なぜそんなことをするのか?

これは、自分なり

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カイロくれた先輩のはなし【エッセイ】

カイロくれた先輩のはなし【エッセイ】

いつかのカイロのはなし。

1月ごろ、気温が予想以上に下がった日に、私は手足がとてつもなく冷えて、仕事に集中できなくなっていたことがあった。

そのときに、先輩がカイロをくれた。しかも四肢すべてがあたたまるように、四つも。

先輩は「ほれ、使いな」と言って、すぐ仕事に戻ってしまった。

一つは右ポッケ、一つは左ポッケ、一つは右足、最後に左足。

末端冷え性の私にとって、最高の暖かさだった。体よりも

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夏になると、幼い頃の家族との思い出ばかりが思い浮かぶ

夏になると、幼い頃の家族との思い出ばかりが思い浮かぶ

メキシコにいるからなのか。

母親になったからなのか。

ふと、家族とのやり取りや家族ルールみたいなものが思い出される毎日。

ぼーっと皿洗いをしているときに。

シャワーを浴びている時に。

ベットに入って3呼吸したときに。

なぜなんだろう。

たぶん、メキシコの気温が30度くらいあって、「夏」を感じるからだ。

家族との夏の思い出はなんだか沢山ある。

小学生のころ、ミニバスから帰ってきて、

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母とグダグダする土曜日の朝は、あたたかくて、太陽の匂いがする。

母とグダグダする土曜日の朝は、あたたかくて、太陽の匂いがする。

土曜日の朝。
私が目覚めると、隣で母が私をじっと見つめていて、ギョッとしたことがある。
というか、休みの日はこれが日常茶飯事だった。

うちは、和室に布団、川の字で寝ていた。
自分の部屋にベッドもあり、思春期のときはそこで寝ていたが、気づけばエアコンが効く和室でみんな寝るようになっていた。

そうそう、それで土曜日の朝の思い出を。
部活が始まる前だから、小学生のときのことだ。

私が目を覚ますと、

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