飲食店側に徹底した除菌を求めるべきか|お互いに思いやりを
「これって、除菌しましたか」
ファミレスで一人で食事をしてると、隣のテーブルから、女性がスタッフへ質問した声が聴こえてきました。
「いいえ、除菌していません」
スタッフがそう答えると
「ええっ⁉ 除菌していないんですか⁉」
と、その女性は若干怒気を含んだ声で応えました。その場の空気がピリッとしたのがこちらの席まで伝わってきます。しばし無言が続いた後
「まあ、いいじゃないか」
張りつめた空気を和らげたのは、女性客と一緒にいた男性客の声でした。
どうやら、夫婦と一緒に幼い子が一人いて、その幼い子が座る子ども用イスの除菌を巡って、ママとファミレス側で少し揉めていたらしいです。
ママからすれば、コロナ禍で、複数の子どもが使う子ども専用のイスが除菌されていなかったのが許せなかったらしいのです。
子どもはすぐに自分の指や手を舐めてしまいます。ウイルスが付着しているかもしれないイスを愛しの我が子に使わせるには、抵抗があったのだろうと推察できます。気持ちは分からないでもないです。
一方で、経営者やスタッフ目線で見てみましょう。
✔緊急事態宣言の中で、外食する意味
✔消毒にかかるコスト
✔自己防衛
✔そもそも『除菌』とは?
✔緊急事態宣言の中で、外食する意味
緊急事態宣言下であっても、外食するお客様に対して、飲食店側はありがたいとは思います。お客様が来ないと飲食店は潰れてしまいますから。
でも、そのときは、国難とも呼ばれるほどにコロナが蔓延し、気をつけていてもコロナにかかる人が大勢いました。そんな中、幼い子を連れて外食する意味を、ご家族で話し合ったり、確認されてから行ってはいかがでしょうか。
✔消毒にかかるコスト
消毒液にお金が掛かります。それを使ってスタッフが消毒すると、人件費も掛かります。
飲食店側は、もちろん自分の店ではコロナは出てほしくありませんが、すべて除菌していたのでは、赤字になります。
単価が安いファミレスに、完璧な除菌を求めることは、酷なのではないでしょうか。
✔自己防衛
コロナから家族を守るために、外食をするなと言っているわけではありません。ママにも息抜きが必要でしょう。特に、コロナ禍では、このママは幼い子と二人っきりでずっと家にいたのかも分かりません。
そんなママと幼い子が、安全に外食するためにも、除菌シートを持ち歩いてはいかがでしょうか。
コロナ感染予防を飲食店や他人まかせにはせず、自分たちもやれる予防はやってみてはいかがでしょうか。
✔そもそも『除菌』とは?
除菌という言葉を多用していたところ、知り合いの看護師さんから質問されました。
「そもそも『除菌』の意味を知ってる? 『滅菌』は? 『殺菌』は? 『抗菌』は? それらの違いは?」
お恥ずかしながら、答えられませんでした。よく分かりもしないものを、あたかも知ったかのように使っていたのです。ところで、あなたは答えられますか。
そうなのです! 除菌しても菌は残っているのです。
まとめ:飲食店にクレームをいれる前に
✔緊急事態宣言の中で、外食する意味
✔消毒にかかるコスト
✔自己防衛
✔そもそも『除菌』とは?
ご家族で外食や外出について、今一度話し合ってみたり、飲食店側の除菌のコストを考えてみたり、飲食店まかせにするのではなく自己防衛してみたり、除菌の定義を再確認されてはいかがでしょうか。
一人一人がお互いを思いやることが、みんなの幸せに繋がると思います。
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