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音楽作ってるマガジン

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はてなブログの転載。 ちょっとお小遣いを貯めればなんとかなるシンセを語るお題目。
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マシンライブに見るKORGの貢献

マシンライブに見るKORGの貢献

最近シンセ界隈では「マシンライブ」というものが話題にのぼります。

この20数年、アナログ/VA問わず小型シンセサイザーやグルーヴボックスが多数発売されています。
1〜4小節のシーケンサー内蔵という機種も多く、何台かをシンクさせながらノブやフェーダーを弄り、ミニマルテクノが演奏されるのがマシンライブです。

またEU圏から流行り出したモジュラーシンセも入手しやすくなり、パッチケーブルまみれの強面な

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KAITOでカバー曲作ってみた。

KAITOでカバー曲作ってみた。

去年の12月、「1枚絵動画投稿祭」向けに「Peppermint Rainbow」を作っていた時、急な思い付きでKAITO V3をお迎えしました。
以降コーラスや掛け声に起用したものの、まだ単独では歌わせていませんでした。

夏のボカコレも中止となったことだし、なまった腕磨きとKAITOの学習も兼ねてカバー曲に挑みました。
まあ「MEIKOソロも早よ」という声があるかもしれませんが。

今回選んだの

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無意識な昭和が止まらない。

無意識な昭和が止まらない。

Xのおすすめをザッピングしてたら、こんな動画に出会いました。

一発でネタだとわかりましたけどね。

1996年に北海道テレビ放送で開始され、テレビバラエティ番組の歴史を変えた『水曜どうでしょう』ですから、なにしろ。

面白い発想なので見入ってしまいました。
悪いこと言わないから、みんな観ろ。

この動画を作られたのはフィルムエストTV。
動画でアナウンサー役も担当する主宰のにしいさんが、この企画

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ニコニコ障害で、思わぬ収穫。

ニコニコ障害で、思わぬ収穫。

6月8日未明からニコニコがサイバー攻撃を受けて、サービスを停止しています。
どうやら日曜の復旧は難しいようですね。

ニコニコはドメスティックなポータルなので、海外のハッカーたちには認知されてない、攻撃の甲斐のないサービスだと思ってたんですが、こんなことになろうとはごめんなさいごめんなさい。

拙担当番組『RADIO MIKU』ではニコニコの「ボカコレ」とメディアパートナーを結んでいることもあり、

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制作のモチベが上がった楽曲(個人の感想です)

制作のモチベが上がった楽曲(個人の感想です)

もうかれこれ40年以上シンセサイザーを弄りながら、誰の役に立ってるのかわからないまま楽曲を作り続けていますが、さすがにそれだけの期間、毎日のように楽器やDAWに向かい合っていたわけじゃありません。

時には恋愛、時にはゴジラ、その他に関心事があればシンセに埃が積もる時期もありました。

それでも音楽の摂取を欠かした日はほとんどなく、再び音楽制作へ駆り立ててくれる楽曲やアルバムもありました。
今回は

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また歳をとったけど。

また歳をとったけど。

4月20日、55歳になりました。

厨房の頃は55歳なんて相当な爺さんというイメージでしたけど、なんか皮膚は弱くなってじんましんなのかミミズ腫れして痒いし、立ってると腿が痛いから電車乗るとすぐに空席を探すし、白髪を抜いてたら毛髪そのものが薄くなって禿しく後悔するし、あんかけスパゲティの1.5倍は胃にもたれるし、レストランバイキングも3皿目はキツいしついついカレーライスなんか食べちゃうと2皿でもなか

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アクション作詞術

アクション作詞術

「術」とは書いたものの、「オレの脳には手術が必要だ」みたいな内容なので、別に「上達の極意」とか「マル得情報」ではありません。

学生の頃、曲を作って売るバイトで小銭を稼いでたんですけど、自分で作りたい曲を量産するわけではなく、「いかに作れるジャンルを増やせるか」を自ら確認する作業でもありました。

そのうち舞台音楽も3つほどやらせてもらったんですが、具体的に「ギリシャ音楽っぽく」「ミュージカルみた

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シンセ歴42年目で知ったHPFの魅力

シンセ歴42年目で知ったHPFの魅力

シンセサイザーを始めて42年目に突入してしまいました。ぎゃあ。

実は最近になって、ようやくHPF(ハイパスフィルター)というパラメータの面白さを知ったので、恥を忍びつつシンセ遍歴とともに顛末を書き殴ってみます。

Roland SH-101

アナログシンセの特徴としてよく語られる、「ミヨミヨ」とか「ビヨーン」などの擬音で表現されるサウンドは、たいてい低周波を通して高周波を削るLPF(ローパスフ

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ボカコレ七転八倒超凸急(追記あり)

ボカコレ七転八倒超凸急(追記あり)

毎度お騒がせしております。たいして騒がれてもいないですが。
『ボカコレ2024冬』到来、またまた新作投稿です。

今回は作詞と作曲、ミクV4Xを除く調声、アレンジとミックス、動画編集と書き出し、投稿を担当しております。
上記の責任の一切合切はアテクシにあり、それ以外の責任は何もかも清水藍のものとご認識いただけますと幸いです。

ルーキー気分からの卒業

僕が『ボカコレ』楽曲制作に関わったのは、20

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作り手目線のボカロ曲の楽しさ

作り手目線のボカロ曲の楽しさ

いよいよ『ボカコレ2024冬』も間近というところで、曲がすっかり仕上がったので、清水藍からの調声済みミクさんとビジュアルが届くのを「マダァ?チンチン」と待ち構えているアテクシです。

この1年を振り返ると、ボカコレの開催月が変わったり、『1枚絵動画投稿祭』があったおかげで、投稿祭向けに4曲も書くことになりました。

「みそみそうみゃあ」を作り始めたのが昨年2月12日で、新曲ができたのがちょうど1

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2023年業務血風録〜そして誰も近寄ってこなくなる

2023年業務血風録〜そして誰も近寄ってこなくなる

ああオレ、いま猪木だわ

会社の1セクションの管理職であり、基幹業務全般の一次責任者であり、ふたつの番組のプロデューサーであり、Web関連の実務者であり、と挙げればいろいろありますが、特に精神に異常をきたすこともなく、よくもまあ適当に乗り切れたなと。

とは言え、ひとつひとつの仕事は恐ろしく濃厚となりました。

長年の趣味である音楽制作と、広報担当時代に覚醒したクソコラ動画師としての両面が、昨秋か

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なぜ楽曲を必死に投稿するのか。

なぜ楽曲を必死に投稿するのか。

人生の先達から「歳をとると一年が早い」と聞いてましたが、確かにその理屈になぞらえても、54歳男子として大半を過ごした今年は、一家の主として管理職として社畜として、過去最速の人生を送ったなと思います。

ただ、歳をとるということは、不惑を超えて人生の蓄積から取捨選択していく、つまりは「経験則でラクをするもの」だと思ってました。
しかし今年は初体験とか俺ギネス更新みたいな、「なぜオレはこの歳でこんなに

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なんとかなった『1枚絵動画投稿祭』

なんとかなった『1枚絵動画投稿祭』

40年来の悲願達成

「火事と喧嘩は江戸の華」とか言いますが、毎度地味なトラブルに見舞われる、番組名義での楽曲制作。

今回は『初音ミク16周年記念 1枚絵動画投稿祭』に投稿しました。

楽曲についてさらっと書くと「40年以上やりたかった自分のルーツ音楽を作り上げた98秒」「初音ミクをセンターにして、年長者(年齢未設定)のキャラたちがバックで盛り上げる曲」です。

大野雄二さん経由バート・バカラッ

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欲しかったのはアナログ音源じゃなかった。

欲しかったのはアナログ音源じゃなかった。

最近も書いてますけど、RolandのPC音源プラットフォームGALAXIASを、ハードウェアのSH-4dで鳴らすのに夢中です。

で、ZENOLOGYで作った音をエクスポートしようと思って、半年ぶりにMC-101を起動させてみたんですね。

それでTone Partial Editor機能で、フィルターを弄ってたんですけど、久々に本体にヘッドフォンぶっ刺してたら、思ってたよりいい音することに気づか

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