また歳をとったけど。
4月20日、55歳になりました。
厨房の頃は55歳なんて相当な爺さんというイメージでしたけど、なんか皮膚は弱くなってじんましんなのかミミズ腫れして痒いし、立ってると腿が痛いから電車乗るとすぐに空席を探すし、白髪を抜いてたら毛髪そのものが薄くなって禿しく後悔するし、あんかけスパゲティの1.5倍は胃にもたれるし、レストランバイキングも3皿目はキツいしついついカレーライスなんか食べちゃうと2皿でもなかなか厳しいんだけどどうしてバイキングにカレーがあるとついつい食べちゃうのか不思議だよねアレ、ああそうだ、くら寿司でラーメンとか頼んじゃうでしょ?するとね、寿司10皿とか頼めなくなってくるんですよね、でもラーメン寿司コンボの後でも味噌汁は欲しくなるのよな、だったら味噌ラーメン頼みゃいいじゃんと思うけど、それじゃ物足りないんだよね、デザート控えて店出てもファミマでデカいプリンとか見たら買っちゃってうわあ血糖値がとか、ああ老けたんだなオレはと。
まあ肉体組織の老化を感じる中で、そんじょそこらの同窓生より脳が若いなと感じるんですよ、我ながら。
具体的には先輩や同僚と話したり、その仕事ぶりを見ているうちに「この人頑固になっちゃったなあ」とか「思考が停止しちゃったなあ」とか「何でもかんでも反対するリベラル脳になっちゃったよ」とか「おいおいお前いつからネトウヨに」なんて悲しくなることが増えたんですよね。
僕の場合、政治的な思考はまったく芽生えないんですが、周りの状況が悪化した時の改善策を出したり、トラブル時に最も解決しなければいけないことを見つけたり、方向性を決めていくことについてはまだまだ得意分野です。
これ、わりと自分の創作活動が役に立ってるのかなと思うんですよね。
例えば、iPadで絵を描く時はレイヤーを意識してるんですが、髪とヘッドパーツの上下関係とか、陰影のリアルな付け方を考えることによって、自ずと空間認識能力を高めているんですよね。
つまりはIQテストを積極的に受けてるのと同じなんですよ。
音楽でもトラックを重ねる時に、パッドを左右に広げたり、ディレイで飛ばしたりEQで丸めたりして音像の立体感を構築するのも、空間認識能力を高めるのと同じ効果があるかもしれません。
さらに仕事でHTMLを書いてますけど、よく使うTABLEタグで、colspanとかrowspanとかvalignなんか入れながら、どうやってレイアウトを整形しようか、毎日のように考えるんですよ。
いずれも何にもないところに自分でパーツやサウンドやテキストを置いて、どう並べるかを考えるというのが共通していて、それが実生活でも優先順位を決めたり、人員のアサインを考えたり、複数の物事からひとつのコンセプトを決めるのに役立ってると思うんですね。
だからAI生成みたいに、スクリプトだけで成果物を仕上げられる世界って、立体的に物事を見る訓練にはなりにくいのかなと思ったり。
ま、こんなことをわざわざネット上に書くのが、そもそも老害なのかもしれませんけども、もし興味があれば、イラストでも音楽でもやってみたらいいと思います。