ルーティン作業にこそ幸せあり
突然ですが、私はルーティン作業が好きです。
決まった時間に決まったことをやり、何度も繰り返すことに幸せを感じます。
「毎日同じことの繰り返しでつまらない」
と思う方もいらっしゃると思いますが、私は逆です。
なんでなんだろう?と考えてみたところ、決まった動作を繰り返すことで「心が穏やかになる」ので楽しいのだとわかりました。
心と体は一体(心身一如)であり、緊張して心が乱れた時、心だけを整えることは難しいですが、ルーティンをすることで体が整い、心も整うことができます。
心は形もなく見えないものですが、心の状態は体にあらわれるので、体を整えることで穏やかに生きることができるのだ、と合氣道でも教わりました。
体を整えるには、日々のルーティンを着実に行うことが大事で、その一瞬一瞬を感謝して行うことで、大きな成長につながるものと思います。
イチロー選手は、日々のルーティンを着実に積み重ねることで偉業を達成できたのだそうです。
そして、今読んでいる「教養としての茶道」という本にも「毎日同じ行動、ルーティンを繰り返すことで、自分の中のわずかな変化を感じ取る直感力や集中力が鍛えられる」との記述がありました。
私の場合、朝起きたら、
・窓を開けて空気入れ替え
・ベランダで日光を浴びながら歯を磨く
・常温の水を一杯
・神棚に今日も生きていることへの感謝
・お湯を沸かす
・精米で出たぬかを、ぬか床に混ぜる
・合氣道の一人技
・メールチェック
この繰り返しで、心がとても落ち着きます。
家事も同じで、我が家は夫婦で分担しており、炊飯・洗濯・土日の料理は自分が担当しています。
うまくお米を炊ければ毎回嬉しいですし、洗濯で服が綺麗になるのを見ると爽やかな気持ちになります。
その時々に対する気持ちの持ちようなのかもしれません。
一つ一つの習慣(瞬間)に向き合い、楽しむことで、心豊かになれる。
経理の仕事も伝票処理にはじまり、月次決算業務、毎月の業績開示など、ほぼほぼルーティーンですが、毎回微妙な変化やトラブルもあり、それも乗り越えることでわずかな成長を感じ取れています。
生物学に「動的平衡性」という言葉があります。
人間は日々成長しており、たゆまぬ細胞分裂により、昨日の自分よりとは全く違う細胞で生きています。
見た目が変化していないから変わっていないのではありません。
大きく変化しないために、小さく変化する。
「大きな変化=死や絶滅」を避けるために、「小さな変化=細胞分裂や進化」を続けています。
私は大きな変化(波乱万丈な人生)が嫌なので、小さな変化を繰り返す生き方が合っているなぁと。
毎日の習慣がやがて人生を変えていくものだと信じています。
みなさんも是非お試しください!