あんたとシャニムニ踊りたい プロローグ‐①
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「私はあなたと友達になりたい。あなたの顔を私は知らないけど、いつか、あなたと踊りたい。今は元気が無くても、いつか、元気になったら、あたしと踊ろう。そしたら、きっと、こんな世界も悪くないと思えるから」
中学一年の夏、トイレで独り苦しむ私にそう言ってくれた人がいた。
こんな汚れた私でも、愛してくれる人はいるのだろうか?
最初は腹も立ったし、むかついたけれど、こんな私でも救われて良いんだとそう思えた気がした。
1年後 6月某日 〇〇中学校 2年1組教室内。
朝