銭湯-女湯事件ボ♨️ 銭湯大使やすこ

銭湯olやすこ 女湯は楽しい事件だらけ♨️ 銭湯の、女湯の、愛すべき常連さんをご紹介◎ https://sento-ol-yasuko.jimdofree.com/ ●(社)銭湯文化協会銭湯大使 ●東京都公衆浴場組合 公認ライター ●共著:旅先銭湯2-3-4(さいろ社)

銭湯-女湯事件ボ♨️ 銭湯大使やすこ

銭湯olやすこ 女湯は楽しい事件だらけ♨️ 銭湯の、女湯の、愛すべき常連さんをご紹介◎ https://sento-ol-yasuko.jimdofree.com/ ●(社)銭湯文化協会銭湯大使 ●東京都公衆浴場組合 公認ライター ●共著:旅先銭湯2-3-4(さいろ社)

最近の記事

【女湯事件ボ30】こっそり心配する男湯陣営

そのおばあちゃんは、 フロント前でコーヒーをそっと飲み干し 「さようなら」 と暖簾をくぐった。 「あぁ、、よかったぁ。。」 常連おじちゃんと 番台のおじちゃんが 顔をみあわせ、胸をなでおろす。 「あのおばあちゃん、  一か月ぶりだったんですよ。」 どうやら病で入院しており 久しぶりの銭湯だった様だ。 おばあちゃんの言葉を思い出し、 なるほどと理解をした。 「最近、顔が白くて綺麗になった  と皆言うんです?  でも、ちっともそうじゃない。  薬の副作用なんです。」 おば

    • 【女湯事件ボ29】銭湯で初めて口にした言葉

      「私、令和って初めて言ったわ。」 隣に浸かっていたご婦人は、そう話した。。 令和になるちょっと前。 その日の入浴剤は「新時代の湯」 というおめでたい湯だった。 おそらく年号が決まる前に その入浴剤は作られていた様で 「新時代の湯」なワケだ。 確かそれはそれはスキッとした真っ青な色で、 新しい何かを期待させるものだった。 後から、、浴槽に入ってきたご婦人が 看板をみて「?」となっていたので、 私は「令和ですね!」と声をかけた。 「あぁ!そゆこと!  令和の湯ね。  私、

      • 【女湯事件ボ28】もしかして、にらまれている!?

        銭湯で、視線を感じることって よくあるもんだ。 その日もそう。 浴室からおばちゃんが 脱衣場にいる私を じーーっと見てる、、にらんでいる? しかも満たされない様子で ガラス窓まで近づいてきた。 うわー、見られてる!? 私 体綺麗にふきましたし、 マスクも早々とつけましたし、、 なんて 心で早口に言い訳を並べるんだが。 おばちゃんはガラス窓に 手のひらをピタリ。 と、 寅さんみたいに片手をあげた。 ヒョイ。 なんと 脱衣場にいた お友達に 挨拶したかっただけ! ガラス

        • 【女湯事件ボ27】きっと「銭湯復帰」の日。

          北海道のとある銭湯。 そこは常連さんでギチギチに賑わっていた。 夕飯前のピークに来てしまった様だ。 皆、誰かと揃えたリズムで、 一緒に洗い場、浴槽を楽しむ。 そんな中、私と同じ様に1人で、 隅に体を寄せるおばちゃんがいた。 浴槽の床ばかり眺めて ビクビクとしているけど、 カゴ等の持ち物は まさに小慣れた常連さんの様子。 浴槽ですれ違い際、 私なんかにもチョイと会釈を返してくれて 小さいやさしさを受け取った。 でも、おしゃべりはしない派みたいだ。 ・・・と、カランにいる

          【女湯事件ボ26】風呂と酒は共通言語2ワイン風呂の誘惑

          風呂と酒は切っても切れない話を以前した。 今回も同様で。所は台東区のとある銭湯の、とある露天風呂。 その日はワイン風呂だった。 いい香りですね。。 コロナ前、こんな会話当たり前にできた。 あなたワイン好き? 風格ある、けど 気さくなご婦人が返してくれた。 私) ワイン美味しいと思うんですけど、、 悪酔いしませんか?昔大失敗したんです。 ご婦人) 悪酔いしにくいワイン、教えてあげたいわ。 あと、よく合う牛のお料理。 ○×って、良い店があるのよ。 姉さん) ⚪︎

          【女湯事件ボ26】風呂と酒は共通言語2ワイン風呂の誘惑

          【女湯事件ボ25】あの銭湯で見た、あのニュース

          とある銭湯が廃業された。 いつか紹介したかったのに、と言うが易し。 その銭湯を訪れた際の思い出がよみがえる。 サウナ室にテレビがあって、 爆破事故か火災か、、 なかなか痛ましいニュースが映っていた。 昼から銭湯で浮かれた背徳感は消え、 一気に水を浴びた様な感覚。 ワイドショーではずっとその現場が映されていた。 後から入ってきたおばちゃんが 「あら、、ぁ」と一言。 「痛ましいですね。」 「辛いね、出よう?」 優しい計らいだった。 私もサウナを出た。 ニュースという現実は

          【女湯事件ボ25】あの銭湯で見た、あのニュース

          父が亡くなりました

          父が11月に亡くなりました。 急なことでした。 なんだかそれはなかなか文字にできません。 でも1つ。 様々な後悔をしていますが、 銭湯上りの父に タオル、もっと絞ってよ!と 強く言ったことを記憶してて。 そんなこといちいち思い出し。 私は、生きていきます。 またこの度、様々な方々に ご心配ご迷惑おかけしましたことを お詫び申しあげます。 これからもよろしくお願い致します。 やすこ。

          【女湯事件ボ24】忘れ物は、微笑んで。

          練馬区のとある銭湯。 湯上りに縁側の窓ガラスが 思い切り開いており、そよ風が気持ちいい。 コロナ禍、億劫なことも多いけど、 夏の銭湯は いつも以上に風が通る。 私はそこに小さな幸せを感じる。 お風呂屋さんは砂埃などで 掃除が大変だろうけども。。 縁側を向きながら、髪の毛を拭いていたら、 背後から 視線を感じる。 ご婦人がお釜ドライヤーから、 私を見て ニコニコしてらっしゃる。 会釈とニコニコ返しをして、、 なんか良い事あったのかな、なんて。 でも、ちょいと腰を浮かしてい

          【女湯事件ボ24】忘れ物は、微笑んで。

          【女湯事件ボ23】風呂と酒は共通言語。酒蔵の手ぬぐい。

          それ、どこの酒蔵? ? 銭湯の脱衣場にて。 私の籐カゴに被せた手ぬぐいを ご婦人は指差していた。 これ?秋田のです。 あら、、私故郷が青森よ! 私も、北で、北海道です。 (東北と北海道は、 関東で会うとこんなチーム感があるものだ) そこから手ぬぐいを広げ、 日本酒の話が始まった。 いや、どちらかと言うと旅の話。 そしてご婦人もソワソワと荷物を探り、 びっちりと旅行先をメモした手帳を出してくれた。 軽装のご婦人が、そこそこ厚い手帳を持参していることが私的には不思議だっ

          【女湯事件ボ23】風呂と酒は共通言語。酒蔵の手ぬぐい。

          【女湯事件ボ22】銭湯のヌシとは、なんなのか?

          ”銭湯の女湯には「ヌシ(主)」がいる”と言われる。 たまに問題視までされる。 しかし、「ヌシ」って何だ? 女湯の空間を仕切り、 他のお客さんに影響を与える人 という意で使われている、、、気がするその言葉。 私なりに、銭湯の「ヌシ」定義すべく、 ヌシ初体験を振り返ってみた。 ♨️ 銭湯巡りを始めたばかりな頃。 多分都内で三軒目くらい。 町田忍さんから「銭湯は末席が無難」 と聞いていたので、 その日も、入口近くの排水溝近くに着席。 ぞくぞくと道具を並べていたら、、、

          【女湯事件ボ22】銭湯のヌシとは、なんなのか?

          【女湯事件ボ21】今こそ、桶カーリング。コロナ禍での粋な銭湯姿シリーズ2

          昨年、コロナ禍の北海道のとある銭湯にて。 銭湯では 浴室に入ると誰しも、 自分の「椅子」「桶」を調達する。 スーパー銭湯だと既にセットされているところも多いが、 銭湯はそうではないお店も多い。 時々 複数の高さの椅子や、レアな桶が用意されていたりするし、 自分に合う道具をパッと選ふ所作って、、どこか気分アガる。 と、前置きはよいとして、 その日も私は 椅子と桶をピックアップした。 と、、思ったら、、 椅子と椅子を持っていた。 ボーっとしていたせいもあるが、、 あれ?そもそ

          【女湯事件ボ21】今こそ、桶カーリング。コロナ禍での粋な銭湯姿シリーズ2

          【女湯事件ボ20】銭湯ポーチのゆるみは気のゆるみ⁉

          以前久しぶりに友人の「銭湯デビュー」に立ち会って、 冷や冷やした話。 東京都墨田区の薬師湯さんにて その日は私が運営する大学芋愛協会 フロデュースのさつまいも風呂の日だった。 一緒に来たのは同じく、 さつまいも好きな女子Sさん。 「実はですね、  バスタオル&タオル持ってきました!」 さすが!ふだんから気の利く彼女・・・ こっそり彼女用のミニタオルを2枚用意していたが、コソッとしまった。 事件は浴室からだった。 「シャンプーリンスは私ので良ければ  貸してあげるね?ちょ

          【女湯事件ボ20】銭湯ポーチのゆるみは気のゆるみ⁉

          大切な人が亡くなり

          今日はいつもと違う日記。 私の、私たちの大切な家族が先日亡くなりました。 それでも遺された者たちは生きていくし、 その分、たくましくやっていかなくては。 そう思いつつも、、。 なんだか、それをどこかにメモしたくなったのでした。 やすこ。

          【女湯事件ボ19】コロナ禍で一番「粋」な手ぬぐい姿

          最近、銭湯であまり見かけなくなった光景、、ご婦人同士の背中流し。 やっぱり皆、どこかで誰もが 小さな我慢しているんだよなぁと思う。 そんなある日。台東区のとある銭湯。 浴室に、おばあちゃんが入ってきた。 戸を開けるのも 全身を使って精いっぱい。 (そこの浴室戸は、確かに頑固ではある) 足元がおぼつかない。 大丈夫かな、、と思っていたら スッと姉さんがカランから立ち上がった。 ご自身の手ぬぐいを 小慣れた手つきでグルグルっと 口元に巻いた。 そして、ツカツカと入口に向かうや

          【女湯事件ボ19】コロナ禍で一番「粋」な手ぬぐい姿

          【女湯事件ボ18】銭湯シャワーにどう向き合うか研究

          銭湯は「ホース」が着いていないシャワーのところも多い。 シャワーは固定されているのだ。 この「シャワーに自分を合わせてもらう」のではなく、 「自分がシャワーに合わせる」スタイル。 そこでどうシャワーと向き合うか、 銭湯巡りをはじめた頃は 毎回ゾクゾクした。 そんな銭湯のシャワーをめぐって、 女たちは様々なポーズをする。せざるを得ない。 と言っても大半は皆上記の様に、鏡に向き合ってシャワーを浴びる。 が、銭湯に40回行くと1回くらい遭遇するのは・・・ 【1】シャワーに背を向

          【女湯事件ボ18】銭湯シャワーにどう向き合うか研究

          【女湯事件ボ17】夏の銭湯で驚きのローカルールに遭遇

          あちい。 でも「夏の銭湯」ってたまらなく気持ちいい。 秋冬以上に私は好きだ。 そんなある日、「夏らしい情景」を発見した。 ん?手すりに衣類がかかってる。 どひゃあ、ロッカーにも! そう、常連さんが衣類を乾かしてる~~!!! その銭湯では ローカルルール的に こうして衣類を乾かす事はおっけいな様だった。 うん、わかる気がするよ・・・だってさ 夏は風呂上りに サラリと乾いた服に 袖を通したいよね。。 もちろん普通の銭湯では、だいたい皆はそのために重たい思いしても 着替えを

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