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#DCMベンチャーズ
ピボット/事業戦略の転換 - いつ、どう判断し、どうピボットするか
この記事では、スタートアップ経営においてもっとも難しいトピックのひとつ、「ピボット」について書きたいと思います。ピボット(事業の転換)は起業家の方に相談を受けるときに、かなりの頻度で聞かれるトピックです。
ピボットは、事業がうまくいかなくなったときだけ行うものではありません。この記事にはピボットを検討している起業家だけでなく、これからバリュープロポジションを考える方、事業が順調な方にも読んでもら
PMFへの第一歩: バリュープロポジション (フォーカスと再現性)
先日Atama Plusが51億円のシリーズBラウンド、CADDiが80億円のシリーズBラウンドの調達を発表しました。どちらも2018年にDCMからシード投資を行った企業です。2つの企業は創業から順調に事業を伸ばしていますが、共通していることがあります。
2社に共通していることはプロダクトローンチ前のシードラウンドと数十億円後半を調達するラウンドで説明されている「バリュープロポジション(valu
米国VCが好む起業家の7つの特徴(その1)
自己紹介DCMベンチャーズというシリコンバレーのベンチャーキャピタルで、スタートアップに投資をしている原です。
思い立ってNoteを始めることにしました。文章にするなら最初は好きな起業家の話にしようと思ったので、その起業家の特徴と具体例について書きます。趣味で海外のVCとか起業家のインタビューを見るのが好きで、彼らがよく話す"成功する起業家の特徴"からまとめて絞り込みました。それぞれの特徴と僕が
PMFのはかり方、見つけ方: やや実践編
同時に書いた"基礎編"では、若干細かい内容になるのでこちらのポストに記載することにしました。ただ、この内容もただいろんな記事をまとめただけの、"やや実践編"です。大切な真実、本物の実践、一番新しい方法、最先端、は常にプロダクトの現場にしかありません。また、こういう基礎が全部知りたい人はY Combinatorのスタートアップスクールがおすすめです。2015-2019、全部見て欲しいです。
基礎編
PMF(プロダクトマーケットフィット)の大切さと実例、はかり方、見つけ方: 基礎編
昨日TwitterでPMF(プロダクトマーケットフィット)に大切さについて書いたので、それについて、PMFがあるとどういう状況になるかという具体例、PMFのはかり方と見つけ方、を加えてNoteにします。この記事を書く理由は、PMFの大切さを伝えたい、多くの起業家にPMFを見つけてほしい(すなわち成功してほしい)からです。
また、PMFのはかり方、見つけ方の実践編は細かくなったので別ポストにしまし
米国VCが好む起業家の7つの特徴(その2: 説得力)
こんにちは。DCMの原です。前回の起業家についての記事で"頭の使い方"の特徴についてのポストを書いたので、今回はその続きで"他人との関わり方"の特徴についての記事を書きたいと思います。
繰り返しですが、これらの特徴は網羅的でもなければ、成功に必要な条件でもありません。ぜひ前の記事から読んでいただけたらと思います。
B. 他人との関わり方B-1. Convincing/Vision: 説得力/ビ
米国VCが好む起業家の7つの特徴(その3: 聞く力)+おまけ: アドバイスの聞き方
DCMの原です。前回までは起業家の7つの特徴で、学習する力、思考の明瞭さ、常識を疑うことを前提とした経験、説得力、について書いてきました。今回は5つ目のアドバイスを聞く力です。
前回も書きましたが、アドバイスを聞く力は、簡単に聞こえますが、最も難しいスキルではないかと思っています。なぜそれが大切で、なぜ難しいのか、またおまけとしてどのようにアドバイスを聞けばいいかについて書きました。
B-2.
スタートアップ冬の時代におけるコスト優位戦略 ("スタートアップだから大手より安い"という神話の終焉)
DCMベンチャーズの原です。この記事は別記事の一つのカテゴリとして書いていましたが、昨今の経済環境の変化から、これまで多くのスタートアップが行ってきたアグレッシブな経営手法に変化が求められているので、しっかり書くことにしました。具体的には"とりあえず競合より安く製品やサービスを提供"、"利益率は度外視で成長"という姿勢から、本質的なコスト優位性が求められてくると思っています。
スタートアップのプ
Moat(モート): スタートアップの競争戦略概論
moat /moʊt/ [名]
(都市・城壁の周囲に掘られた)堀
Moat(モート)とはウォーレンバフェットと盟友のチャーリーマンガーが様々なインタビューで繰り返し繰り返し述べている事業において最も大切な概念です。
僕が投資家として、最も時間と思考を費やしている対象もMoat(モート)です。
バフェット/マンガーにはMoatについてのいくつもの引用がありますが下記の質疑応答の一部がわかりやすい
スタートアップのマーケット論その2: "Why now"指数関数的な変化、技術の変曲点
前の記事に書いたGmail開発者のPaul Buchheitの言葉を再掲します。
(巨大なテック企業になるためには何が必要かと聞かれて)
Google, Netflix, Amazonのようになるために必要なことは、指数関数的な変化の上で事業を行っている事。インテルや初期のマイクロソフトやアップルは"マイクロコンピューターの勃興"という変化の上で事業を行っていた。マイクロコンピューターがなければ
スタートアップのマーケット論その1:「大きなマーケット」とは何か
テックスタートアップのベンチャーキャピタルへのピッチ資料には、チーム、プロダクト、ビジネスモデルなど様々なことが詰め込まれていると思いますが、その中の一つで意味があるのかないのかよくわからないと思われがちなのが「マーケットサイズ」です。
起業家の皆さんはVCに「ちょっとマーケットが小さいなあ」などと言われ、「そしたらちょっと市場規模増やしとくか」と無理やり計算したり関連市場を増やしたり、「これ意
スタートアップのマーケット論その3: マーケットダイナミクス
マーケットサイズについてのNoteでSequoiaのDon Valentineのインタビューを載せました。そこで彼は、マーケットの大きさだけでなく、マーケットダイナミクスや競争環境についても言及しています。
We have always focus on the market, the size of the market, the dynamics of the market, the nat