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夢は回り道して叶えてもいい。ソフトバンクの育成1位指名投手が入団辞退。まずは大学進学めざす。4年間に大きく成長し、もう一度ドラフト指名される投手になって!

夢の叶え方は人それぞれ。一直線に突き進む人がいてもいい。回り道するのだっていい。プロ野球のソフトバンクからドラフトで育成1位指名された投手が入団を辞退した。ホークスの練習施設を訪問するなどしていたが、心境の変化があったようだ。今度は大学進学をめざすという。4年間で大きく成長し、もう一度ドラフト指名される投手になってほしい。

ソフトバンクの入団を辞退したのは、東京の日本学園高3年、古川遼投手(18)。身長190センチの最速144キロ右腕。今夏の西東京大会では16強入り。担当スカウトは「ダルビッシュ2世」と評価していた。

10月に行われたドラフト会議で、ソフトバンクから育成1位指名を受けていた。11月上旬には福岡県内のファーム施設を見学し、メディカルチェックを受けるなど入団の準備は着々と進んでいるように見えた。

一方で古川投手の心境に変化が出てきたようだ。そして先月16日に下した決断が入団辞退。今後は大学進学をめざす。

ソフトバンクは4軍制を敷く。育成選手からトップの1軍への道は険しい。そして育成選手から1軍の試合に出場できる支配下登録選手となっても、シーズン後に再び育成契約を打診されるケースもある。

事実、三浦瑞樹投手(25)はソフトバンクの育成選手として実力を磨いてきた。3年目の今季、ようやく支配下登録され1軍の試合に出場。5試合計5イニングを投げ無失点。来季のさらなる成長が期待された。

しかし球団からは再び育成契約の打診。三浦投手はいったん保留したものの、結果的に中日と育成契約する道を選んだ。

育成1位指名された古川投手にとっても、1軍へのいばらの道が待っていそうだった。それならば大学へ進学し、回り道するのだっていい。野球以外のことも多く学ぶのも、長い人生を生きる上で重要となるだろう。

ホークスのドラフト指名選手の入団辞退は、ダイエー時代の1991年に4位指名された三井浩二さん以来33年ぶり。三井さんは、その後、社会人を経由して西武に入団している。

ソフトバンクとしては、今後も古川投手の調査を進めていく方針だ。「素材が良いので4年後に」と大学卒業後を念頭に見守っていくようだ。

夢は一直線に追いかける必要はない。時に回り道したって良い。古川投手が4年後にさらに成長して、プロ入りを果たしてほしい。「ダルビッシュ2世」よ、大きく成長して、もう一度ドラフト指名される選手となって!

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