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seiji_arita
2023年12月29日 17:49
「蒼き慟哭」白い肌と怪しき瞳が映し出す奈落秘密 望んだ血契 僕は君の生贄となり風に舞う手繰り寄せた いにしえからの恋永遠の接吻 抱き漂う幻影の狭間狂おしき夢 時 鮮血のドレス禁断の炎 身悶える時空迷い込んだ霧深い森蒼き慟哭 飛び散った粒子乾いた瞳が今静かに音も無く…漆黒の中 叫びに似た息吹僕は歌い君は踊る そして密約の扉が静かに開いてゆ
2023年12月28日 20:43
「異端の流儀」天使の左翼と劣化した右翼デカ過ぎる錠剤を舌の上で転がしたベッドルームで輝いていた星散らばる感情と無限性蒸留して作り出した命聖書が埋められた砂浜僕等が辿り着いた海には季節外れの花が咲いていた太陽を包み込み眠れ安物の魂に価値は無い 現実逃避それもいいだろう少し酔ってるみたいだ異端の流儀 刑期は決して終わらない
2023年12月27日 04:27
「片腕の詩人」閉じ込めた夜は永遠を呼び凍てついた月は静かに満ちゆく漆黒の闇に見えない光暗殺者の愛と共に見た夢横切って行った鏡の向こう側命は遥か お前を連れ去る交差する風銀色の渦の彼方 見知らぬ街が通り過ぎる狂気に似た無数の破片凍てついた夜 片腕の詩人月影を連れた欠けた時
2023年12月23日 21:51
「想い歌」きっと単純な事なんだ空に雪が降る様に君の嫌いなところと 好きなところ数えてみた 風を待つ花と月を呼ぶ夜と君の声を待っている僕と溢れ出した熱僕の中の君と 君の中の僕と 触れた指先 毎年 冬になると必ず同じ匂いがする涙は暖かい事を知った何処かで聴いた想い歌もう直ぐクリスマスがやって来る
2023年12月23日 03:10
手を繋いだまま話そう こんな日は窓に映った寂しげな影僕の弱さと君の弱さ 馬鹿げたプライド僕等は逃げ道を探すより…出逢い 恋した日々 想い出の花束もっと困らせてよ もっと傷付けて僕だけの君で居て 君だけの僕で居るから移りゆく季節 見失わない様に忘れる訳無いよ 優しく そっと静かに そっと いつまでも そっと寒い夜に 愛しさは…今
2023年12月19日 22:12
「Born to Lose」季節は巡る 風の匂いが変わり 夜の闇の色合いが濃く変化して行く誰かから深く愛された記憶を探した見つからなかった わからなかった 見つけられなかった季節だけでは無く 周りの全ての事柄が変わって行く 僕の創り出した醜いクローンが偽善的な詩を詠う糞食らえ 遊びは終わりだJohnny Thundersが歌う俺は生まれながらの
2023年12月16日 19:11
「浅い夢」記憶の中の陽射に揺れる君の面影世界中の時計を巻き戻し夢の中で眠った答えにはいつも形なんて無くて何気ないあの時の1秒に永遠を見ていた僕がもっと強くなる事で君が微笑んでくれるならこの腕に君を…浅い夢 薄れてゆくはずの想いは孤独と自由と柔らかな後悔と君の髪の香り つまらない嘘で誤魔化した強がりふたりを繋いでいた大切なもの確かに僕は君に恋を
2023年12月8日 20:39
「幻の夜空」不幸せな週末 曖昧な煩悩の灯り見渡す限りの黒い海 影は見えず切り取られ彷徨う 幻の夜空ハードボイルドだとかワンダーランドだとか雌豚のあえぎ声だとかカラスの透き通った瞳だとか屈辱的な制服に身を纏うお前はむしろ異常な現実に溺れている事を知れ苛立ちを隠す糞まみれの休息あの日 あの時 あの場所で俺はお前を正確に殺ったはずだが
2023年12月7日 16:59
「森そして冬の壁」矛盾と後悔 僕の弱さから来る痛みが空を覆う気が付いた時には秋は終わっていた漂う雲は形を変え その色さえ違って見える冬が訪れるまでの暫定的な空白に秋が好きだと言った 君の事を想い出した僕等は地図も持たずに森を歩いていた時の存在が失われた赤い森其処は世界の終わりに似ていた灰色の冬雲の翼 高く聳え立つ壁僕を誘い込む幻影は暖かく僕の
2023年12月4日 13:11
「魔法瓶と小さなピアス」裸で生まれた僕等何ひとつ持って無いけど愛だけ持って死んで行く怖くないよ 其処には綺麗な想いがあるから愛してるって言ってくれ朝日が射すからクリスマスとか お正月君の誕生日だとか 耳元に光る小さなピアスだとか真冬の朝がオレンジ色に輝いて僕はドリッパーに紙をセットして珈琲を淹れ魔法瓶に注ぎ持って行くね今日は少し寒いね コ
2023年12月3日 05:29
「詩集」君の詩集を枕元に置いて眠った君の夢が見れそうな気がしたから文字を指先でなどりながら何度も何度も詩を読み返した君に優しく触れる様にいつまでも夜は深く 星の瞬きに君の吐息を感じた僕のたったひとつ想いは色濃く縁取られてゆく仰ぎ見た夜空に12月の風 僕は何も持たずに旅に出る 時間を超えた無限の宇宙へ君の言葉を強く胸に抱きしめたまま君はきっと其処
2023年12月2日 20:01
「My girl」愛してるなんて言ったなら きっと君に笑われそうでだけど信じてる 僕の心は永遠に変わらない未来とか運命だとか 君の見たいと言ってた海だとか君に逢いたくて 想いは夜を超え言葉を失くした子どもの様に独り波音を聴いていたMy girl 僕を信じなよMy girl 君を想う強さMy girl 愛してるなんて言ったなら
2023年12月1日 21:59
「十字星」些細な事で不安になって 背中合わせの夢を見るこんなに近くに居るのに白い月明かりが映し出した僕の苛立ち 夜明けの足音 クーペのルーフに 指先で書いた別れ言葉多分 ジェラシー タキシード色の夜心配は要らないよ そう囁いた首筋の髪を掻き上げる仕草言葉とは裏腹なその唇きっと気まぐれ 夜空に浮かんだ十字星約束ね 約束だよ 愛されていた