”削る”は、個を強くする
最近読んでいる本は、こういう本だ。
ミニマリストのしぶさんの本が面白くて読んでみたら、このエッセンシャル思考の本のことも思い出して続けて読むことにした。
どちらの本にも共通していることは人生の中で無駄を削り、より良く生きるための本質を見つけようというものだった。
僕はここ数年、見栄、やりたいこと、やらなければいけないことに、絡め取られてしばらく身動きが取れなくなっていた。
心も体もずっと、停滞していた印象だ。
だからずっと前に進めなかった。
僕の大好きなUKのロックバンド THE1975は、自分たちの音楽に様々な要素を入れるため「カメレオンバンド」と評されることがある。
King Gnuも大好きだけどいろんな要素をぐちゃぐちゃに混ぜ込んで、それをうまく自分たちなりのJ-ROCK像として昇華しているらしい。
僕もそういう人たちに憧れて音楽作ってみたり、コラージュ作品を学生時代に作ってみたりした。
確かにイベントに呼んでもらったりとか、自主映画に音楽提供してくれぃみたいなタイミングも少しだけあった。
だけど、結果的には自分はどこにもいけなかった感じがある。
自分の中で考えていることは沢山あったがどれもがそんなにパワーを持っていなくて、気持ちはあっちに行って、こっちに行ってと全て中途半端でそのうちメンタルが疲れて気付けば何にもできなくなっていた。
経済的には借金で生活に制約はできてしまっているし、どうやってこれからお金を稼いでいこうか。てか、AI怖くね。みたいな不安だけに刈り取られて全然前に進めなくなっていた。
そして、付き合っていた彼女とも別れることになり、とりあえず何にもなくなってむしろマイナスで地元に戻ることになった。
烏滸がましいが、かっこいいと思うアーティストと僕は何が違うんだろうとずっと考えていた。
かっこいいものをとりあえず取り入れれば、かっこよくなるんじゃないか。
そんな幼稚な考えで、僕は自分で作品を作ってきた。
しかし、そんな考えじゃ僕はどこにもいけないのだなと実感した。
多分、THE 1975もKing Gnuも自分がかっこいいと思うものを、はっきりさせてそれを詰め込んでいるんだろう。
むちゃくちゃに見えるけど、それはかなり強く自分の中で整理されているものなんじゃないかと今は思う。
そんな想いを抱えて地元に帰ってきた数ヶ月前だったが、今は少しづつ自分ができることを探してきた。
現状Wワークだし収入自体もそんなに高くないし、時間も多く使っている。
だからまだ理想通りの生活はできてないけど、
習慣はよくすることを意識するようになった。
そのおかげで東京時代より収入は少ないが、気持ち的に余裕はある。
家事をしてもらっている部分もあるが、母親にお金を渡せていることも自己肯定感につながっている。
・スマホの見過ぎ
・コンビニでの無駄遣い、意図しない飲み会
・夜更かしによる寝不足で、仕事に支障が出る
これは東京自体の悪い習慣による、悪癖だ。
これを少しづつ改善することで、生活に少し余裕が出てきた。
今は帰宅後は必ず自重で筋トレをして、
朝は片付けの時間を必ず取ることにした。
そして、読書の量を増やした。
またADHDを補うようなサプリメントを買ったりも、
できるようになってきた。
何かを削ることで、少しづつやる気が出てきた。生活の質も上がった。
というのが、この記事で書きたいことだ。
めちゃくちゃ今創作の意欲があるかと問われると、微妙だけど。
無駄なものを減らすほど、自分の欲望もはっきりして何をすべきかっていうのは見えてきた。
やりたいことを、ただなんでもやれば良い訳ではないらしい。
本当に好きかどうか自分が望んでやりたいことなのかを考えながら、一つのことに集中しないの自分が死ぬ。そんなことを最近学び始めた。
シンプルになればなるほど、面白いことは思いつくようになる。
削ることは"自分"を強固にすることだ。
だから、僕もいろんな選択肢の中から自分を削り出して、面白いコンテンツを沢山作っていければいいなと今はそう思う。