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月刊『抽象的な歩き方』

127
様々なフリー切符や長旅に出た記録の置き場。
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2025年1月の記事一覧

ACT.127『出迎え』

ACT.127『出迎え』

ぬくもり

 川跡駅に下車し、一先ず改札に切符を渡してから駅の待合室で過ごす。
 待合室にはファンヒーターが完備されており、温かい空気を作り上げていた。
 待合室には自分と若者の男女2人が1組。少し広いタイル敷きの待合室で電車が入るまでの束の間を過ごす。
 ファンヒーター・ストーブはばたでんの有人駅ならではのもてなしのようであり、他の駅でも幾つか見かけた。後に写真を掲載するので、翌日。本命の旅路を

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ACT.126『不意打のテープ』

ACT.126『不意打のテープ』

試し撮りから

 倉吉駅に停車するキハ126系を撮影して、再び機材の調子を確認しスタート。
 自分が機材の撮影機能を少々弄った事による画質低下であったとようやく判明し、ここからは「あまり変に弄らないようにする」という指針のようなものを立てて山陰本線を再び攻める事にした。
 次の目的地は、鳥取県の鉄道がここもまた大きく交わる米子である。
 今回の旅路で何故か幾度となく乗車するキハ126系は前面のダー

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ACT.125『乾いた道への1歩』

ACT.125『乾いた道への1歩』

合流

 鳥取から乗車するのは、山陰本線だ。
 実質…というかJRの路線としては園部〜京都も山陰本線に含まれているので早朝の京都口への移動も含めるとこの山陰本線の乗車は『再び』となる。
 第三セクター、智頭急行とJR因美線を経由した先に再び現れた再会。
 このまま日本海沿いを直進して、そのまま出雲市に向い進んでいく。
 鳥取からの山陰本線は、架線柱のない通称『非電化』の状態であり、路線の主役は軽油

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ACT.124『陰陽を攻めて』

ACT.124『陰陽を攻めて』

都市と郊外の狭間

 早朝から乗り続けた青春18きっぷの旅路は、ここからが本番だ。
 山陽本線、姫路駅。
 この駅には他にも山陽本線に並行する山陽新幹線。津山方面に向かう姫新線。そして江原・和田山の方に向かって線路を伸ばす播但線も入線している。
 駅は高架駅で、晴れていると白鷺城…こと姫路城がよく見えるのがこの駅の特徴だ。
 そんな姫路駅に、朝早い新快速で下車した。
 ここから5分の乗り継ぎ時間で

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ACT.123『変化に歩み出す』

ACT.123『変化に歩み出す』

改正の中に

 今回の旅路の中で、最も大きく変化した部分といえばやはり『青春18きっぷ』であろう。
 これまでは7日分割の使用。そして切符を分割しての複数人使用が可能であったがその常識が遂に崩壊したのである。
 一体何が起こったのか。
 それは
・青春18きっぷが開始されて以来の大変化
とも言えるものであった。
 昨年。令和6年に逝去したJR東海の社長経験者である須田寛氏によって齎された切符が

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