小さい頃に聞いた話が人生観を決定するということ
まだ小さい子供の頃、父や母が枕元でいろいろな本を読んでくれた。父母の創作(!)のおとぎ話しだったこともある。ゆっくりと眠りに落ちながら、そんな物語が体の芯に沈んでいくのを感じたものだ。
あるひ、父がこんな話しをしてくれた。
さとこ(わたしのこと)が、お父さんに頼まれてお使いに行くことになったという始まり。
預かったお金を手に握って、道を歩いていると、道端に物乞いの男が座っていた。
汚れた服をまとって、髪もボサボサ。
さとこの方に手を伸ばして、「腹がペコペコだ。もう2日も食べてない」と彼は言う。
さとこはかわいそうに思って、持っているお金をあげることを考えた。
けれどそのお金をあげてしまうと、おつかいの買い物ができない。
余分なお金などないのだ。
おつかいの買い物をしないで家に帰ると叱られるだろうか、とさとこは考える。
どうしよう。
お金をこの人に、あげるべきか。
あげないで、このままおつかいに行くべきか。
結局さとこはお金をその人にあげてしまう。
家に帰ったら、言いつけられた買い物をしなかったこと怒られるかもしれないと、さとこは不安に思いながら歩いた。
そのとき、目に前に神様が現れた。
「お前は心のやさしい子供だ」
神様はそう言った。
その褒美として、なんでも好きなものを与えよう。
さとこは驚いた。
けれど怖くはなかった。
神様は光の中にいて、輝きの中で顔はよく見えなかった。
声は地にひびく、よくとおる声で、荘厳な美しい声だった。
さとこはここで初めて、自分のしたことが報われたような気がしたのだった。
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そんな物語が、眠い体の中へ深く沈んでいく。
忘れていても、意識しなくても、心のどこかに場所をとって、
その先生きていくときに、折に触れて顔を出してくる。
そしてそのときの行動を決める。
物語って大事だ。
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